昨日が、お釈迦様ご生誕日だったということで、


玄関先で、『るんびに(お釈迦様の生まれたところ)』の文字がお出迎えしてくれました。

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お手洗いには、椿山。

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お部屋には、湯島天神の卯月のお札と、めばりやなぎ。

というわけで、

今月のお品書きテーマは、

“やなぐさ”です。

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バカラの徳利で、菊姫をちびりちびり頂きながら、

はじまりです。

『生 日本のご飯』
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いわゆる筍ご飯ですが、

筍の皮が器になり、
物集女の筍を醤油だけで焼きつけ、
炊きたての日本国米に忍ばせてあります。


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まず、

これでもかってほどの木の芽を掌にのせて、

空気で叩いて香りを出し、


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筍ご飯にかけて頂きます。


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『向 花見鯛』
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幻の簾貝を模った器に、
トリ貝・細魚・真鯛・浜防風です。


ここで、

女将さんが、

ホンモノの簾貝を見せてくださいました。


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『○』
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女将さんから、

「“るんびにの丘”だよ」と出されたお椀の蓋を開けると、

○型になった春大根に、


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五色の小ちゃい○がお目見えです。

この○、白玉団子とのことです。

なんて可愛らしいんでしょ。


お吸い物は、

しっかりしたかつおだしのみです。


白玉団子を食べると、
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そこにもちゃんと五色がいます。

心に淡く響きます。

『揚 鱒 れんこん』
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メリケン粉と水だけの衣で揚げられた虹鱒と甘煮れんこんですが、

れんこんの穴には、

所々、黄身酢が詰められてます。

『煮 物集女 ふき』
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ほのかに香るかつおだしだけで炊かれた

物集女の筍とふきが寄り添ってます。

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『焼 目板かれい』
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塩をして天日干しされた目板かれいが焼かれたものですが、
手で持ってかぶりつきます。

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ピカソも骨までしゃぶって食べていたようです。

『口直』
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枝付ききんかん・わた付き甘夏柑・何とか(名前忘れました)みかんです。

『さぷらいずお菓子』
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由百根の温かいおしること、
伊豆の冷たい天草ゼリーが一緒になってます。

昨日ご紹介したイギリスの3つ星レストラン でも、


同じく、温と冷が同時になったお茶が出てきてました。

どうやらそのシェフは、

こちらでこの温度差料理を食べたようです。

さらに、
アサリの殻を開けると、
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アサリ型をしたアサリのゼリーがいました。

思わず、
「感嘆のはぁ」
です。


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お抹茶を頂き、


日本が体に沁み渡りました。


そして、帰り際に、


いつもお声をかけてくださる女将さんから、


また貴重なお言葉を頂きました。


「まきちゃん、


来月は、この襖障子が変わるから、


しっかり今のものを見届けていきなさい。


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それとね、


もっともっと人に喜んでもらえるように、


耳を澄まして生きなさい」


はい。