13時15分頃。
『2月大歌舞伎 』興行の休憩30分の間に、
日本の春満載な「花籠膳
」を頂いております。
舞台にせよ、お弁当にせよ、
日本の美しい色を感じます。
16時半過ぎ頃。
日本一予約の取れないステーキ店『かわむら 』にて、
シェフおまかせ料理の
「平目・スモークサーモン・帆立貝・鮑・仙台牛のフィレのお刺身」
初っ端からやらかしてくれます。
調味料は師塩 だけです。
雑味は一切ありません。
鼻にも舌にも仙台牛の風味が飛び込んできますが、
なぜか、後味が焼き芋でした。
元気なアスパラ・トマト・百合根・レタス・姫おくら等がいます。
「仙台牛のフィレ肉の炭火焼き200g×2(ウェルダンとレア)」
1時間じわじわ焼かれます。
塩もこしょうもふりかけることなく焼かれます。
炭火焼きなのに、
炭の風味は全くついてません。
焼き温度です。
見た目は、殆ど変わりませんが、
食べると、芯の部分の温度が違います。
辛子・醤油・師塩 をお好みでつけて頂きます。
信じられない次元を通り越した逸品料理です。
付け合せは、
これまた1時間じわじわソテーされたふくよかな甘みのある玉葱と、
さっとボイルされたしゃっきりいんげん豆です。
味つけは、素材の味のみです。
やはり調味料は師塩 だけです。
辛子・醤油・師塩 をお好みでつけて頂きます。
途中、白ご飯と、お漬物(たくあん・べったら風・胡瓜・白菜)をもらって、
ハンバーグに合わせて頂きます。
胡瓜は、
白醤油と昆布で漬かったものでした。
おいしすぎて、しびれます。
あらゆるスパイスが入っていると思いきや、
スパイスは、カレー粉のみだそうです。
やはりこしょうすらなく、
師塩 だけで調味されてます。
「プリン・ヨーグルトシャーベット・バニラアイス」(エスプレッソみたいなコーヒーをお供に)
昭和に戻ったかのようです。
を、
「赤ワイン」
「レモンをしぼったガス入りミネラルウォーター」
と共に頂きました。
終始、天才シェフに質問攻撃でしたが、
シェフの人間味がそのまま料理に乗り移ってることが
よーく分かりました。
並々ならぬ探究心と、
自分の料理に対する想い入れ・熱意・根性・自信が
細部に渡り滲み出ています。
最後に、シェフ曰く、
「ステーキは日本の料理ですから」と。
このところ、
以前に増して、
日本というものを改めて考えさせられている私だっただけに、
シェフのお言葉から、
胸にズキュンとくるものが多々ありました。
日本を五感で感じ、
プロとしての責任ある仕事振りをまじまじと感じさせられた
また新たに、
学ぶべきもの・敬うべきもの・大切にすべきものが自分に見つかりました。
もう一度、
出雲の畑や田んぼで遊んでいた頃を思い出してみようと思います。