手術をして、巻くところに爪が生えなくなるので、巻かなくなるといわれて手術をされた例。
そこには外側から巻くような力が働きようがなかったにもかかわらず巻いてきた巻き爪。
このような手術後の巻き爪を多数経験することになります。
今まで、巻き爪を例えば1000例以上手掛けてきたドクターであれば、数十例はそのような例に出会っているはずです。
”これはおかしいぞ”と思わないはずがありません。
数十例程度では、わかりませんが、100例以上巻き爪にかかわってきていれば、必ず出会っているはずです。
そのような時、異常を感じないとは・・・医師として責任を持った行動をしなければなりません。
手術後の再発例を見たら、これはおかしいといわなければなりません。
・・・・ 巻き爪発生のメカニズムを考え直さざるを得ないのです。
私は、初めてそのような例を見たときに、愕然としました。
いったい何事が起ったのかと・・・
とにかくそれを治してあげなくてはいけないと考えると同時に、その原因を追究することになったのでした。
その結果、巻き爪発生の原因といて、下側の収縮ということを考えて、その理論的な裏付けを行って、現実に起こっている巻き爪の構造変化をその理論で説明できるかどうか、何度も確かめました。
そして、巻き爪で起こっているすべての構造変化をそれできれいに説明することができました。
ほかの理論では、構造変化を説明することは、まったく不可能でした。
それゆえに、現在の第3層の収縮が元で始まる理論を構築いたしました。
そして、その治療方法も、自分自身で納得できる方法にたどり着いています。
巻き爪は、即座にそのユビに合った最適な形に誘導し、その形を維持すること。その後、その形が変形することを防ぐために、長期的な再発防止ができること。
この条件をクリアーできる方法を考えて、実践しています。