今日は少し曇り空。
春の風が少し冷たく感じる大阪です。
いつもブログをお読み頂き、ありがとうございます。
今日はピッチングの軸となる脚の方向について解析させて頂きます。
私の著書『野球選手の故障予防と投打のバイオメカニクス』にも書きましたが、ピッチングの球速と大きな関わりを持つのが軸足の膝の向きなのです。
投球時の前足の方向がつま先がインに入り、膝関節も内に入る膝使いでピッチングをする選手がまだ多いと思います。
そのツゥインステップでは体が回りにくく、体重移動が使いにくいことを知って頂きたいのです。
投球は静止してのワインドアップから一歩踏み込むテイクバックポジションから加速期のアクセレレーションでしっかり投球方向に骨盤が向く。
この投球方向に骨盤が向くことで、持てる体のパワーや腕を振るスピードが上がるのです。
骨盤を投球方向に向け、安定させ、上体の回転と体重をピッチングに活かすには「膝関節が投球方向に向く」がいいのです。
ピッチングでは、静止状態のワインドアップから投球方向に体の向きを変えつつ、投球肩(ゼロポジション)を作るコッキング、そしてアクレレーション(加速期)ではしっかり回転のパワーを出す上体の重みを支える脚が必要なのです。
そうです。下半身が安定していることが条件なのです。
この瞬間的な体の回転の中で、骨盤の向きを投球方向に変える膝関節の方向が重要なのです。
膝関節が投球方向に向き、つま先も投球方向に向く。
この脚使いがピッチングのカギとなるのです。
骨盤を支える脚の安定感があって上体の回転も安定するのです。
脚の関節には骨盤と脚を繋ぐ股関節、そして中間に膝関節、骨盤から一番遠くてグランドに着地する足関節の向きがピッチングの全てのカギとなるのです。
私の元に球速が上がらないと訪れてくる選手の多くがつま先の向きに問題がある選手が多いのです。
ピッチングと膝関節の向き。
意外に注目されていないポイントですね。
でも投球の全てのカギですから、しっかり意識して頂きたいのです。
つづく