野球やゴルフに効く『腕振り筋』のトレーニングNO.8(肩インナーマッスルチェック法) | ゴルフツアープロコーチ・野球トレーナー摩季れい子

いつも多くの皆さんに私のブログを見ていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございますビックリマーク


昨日は、開幕に向けて頑張っているプロ野球選手の調整とバランストレーニングの指導をしました。


さて、関節を安定させるメディカルSTトレーニングとSTテーピング法は、私が長年にわたり研究開発し、関西メディカルスポーツ学院の授業で教えてきました。STとはスタビリティ(安定)の略です。


それらをまとめ、加齢やスポーツで故障しやすい関節と筋肉を元気な状態にもどし、社会生活やスポーツに復帰できるように、頚、肩、肘、腰、股関節、膝、足など、部位別のメディカSTトレーニング法とSTテーピング法を執筆中です。


一般的な整形疾患やスポーツ障害について、関節や筋肉のメカニズムを解析し、故障原因を追及しながら考案・開発したリハビリトレーニングの専門書です。完成までもう少しお待ちください。



●肩のインナーマッスルの役割


ところで、全ての動作で関節の安定は重要です。その関節面の安定があってこそ、アウターマッスルの大筋群の筋力が活用でき、関節の安定に働くインナーマッスルの筋力との総合力で、大きなパワーが得られるのです。


動きをスムーズにし、そして力強く、リズム良くを求めるなら、この関節面のインナーマッスルのSTトレーニング(単関節トレーニング)をした上で、アウターマッスルのトレーニングを行うことが効果的です。


柔らかく、動きをシャープに、瞬時のパワーと技術力が求められるスポーツをされている方は、決してアウターマッスルトレーニングから行わないように注意して下さい。


大きな力を出す筋肉が神経反応を早め、インナーマッスルより一歩早く収縮しようとする神経反応があるからです。その作用が関節面を安定させるインナーマッスルの働きを弱める可能性が大なのです。


したがって、よく素振りで、いきなりバットやゴルフクラブを振る方を見かけますが、必ず、肩と肩甲骨のインナーマッスルトレーニングを軽い負荷で実践してから振るようにしてください。そうすれば、遠心力に負けない肩の安定力を確保でき、しっかり振ることができますよビックリマーク


このインナーマッスルが、肩関節を作っている肩甲骨の関節面(関節窩)に上腕骨頭をしっかり安定させるように求心的に働いています。


つまり、インナーマッスルは肩甲骨の上方と下方、前方と後方からそれぞれ上腕骨頭を肩甲骨の関節窩にしっかりはめこむように働いているのです。


肩のインナーマッスルは肩関節の周囲をとりまき、保護し、安定力を高めてくれる筋肉なのです。振るスポーツ、投げるスポーツ、泳ぐ、支えるスポーツの命といえる筋肉です。


この筋肉は骨に付着するときに腱となり、上腕骨をしっかり被っています。腱がアキレス腱のように長い棒状ではなく、板状になっていることが特徴です。名前も「腱板」と呼ばれています。


●肩のインナーマッスルの柔軟性チェック法


そこで今回は、インナーマッスルのトレーニングに入る前に、肩関節のインナーマッスルの柔軟性のチェック法を紹介します。


1.肩外旋テスト


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①姿勢を正し、ワキを締め、肘を90度に曲げ、手のひらを立てる(中間位)。




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②ヒジから先を外へ開く(外旋)。90度正常角だが、無理な人は60度が目安。








2.肩内旋テスト

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①姿勢を正し、ワキを締め、肘を90度に曲げ、手のひらを立てる(中間位)。






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②ヒジから先を内へ閉じる(内旋)。80~90度が目安。










3.肩外転90度での肩外旋テスト


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①姿勢を正し、肘を直角にし、上腕を肩と水平になる位置(外転90度)まで挙げる。肘から先は手のひらを下に向けて前方へ伸ばす。




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②肘の角度をそのままに肘から先を上に回転させ、手のひらを正面に向ける。

正常角は90度。









4.肩外転90度での肩内旋テスト

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①姿勢を正し、肘を直角にし、上腕を肩と水平になる位置(外転90度)まで挙げる。肘から先は手のひらを下に向けて前方へ伸ばす。


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②肘の角度をそのままに肘から先を下に回転させ、手のひらを後方に向ける。

正常角は80度から90度。








一度、ゆっくり試してみてください。


可動域が狭く、柔軟性があまりなかった方や、テスト時に肩に違和感を感じた場合の対処法などは、私の著書『野球選手の故障予防と投打のバイオメカニクス 』をご覧ください。


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