ゴルフスイングでボディターンをスイングパワーとして使う場合、ボールに対して立つアドレスの位置はとても大切です。
アドレスでは、ボールの飛球線方向の横ラインに対して、平行に立ちます。
そして、基本はインパクトでフェイスがスクエアな状態でボールに当たる位置、つまりボールと体のセンター軸を結んだ縦のラインを意識して立ちます。
ボールに近すぎると体が回転する体幹幅が十分にとれなくなって、アームシャフト(腕)で描く円アークが小さくなってしまいます。すると、クラブヘッドの円アークも小さくなり、上体で捻じったパワーをクラブヘッドに伝えにくくなります。
遠すぎても両脇が空き過ぎて、両腕が体幹から離れ、ボディターンのパワーをアームシャフトからクラブヘッドに伝えにくくなります。
脚は上体を支え、体重移動や回転軸の支え役となります。アドレスでの脚の意識は膝の内側に持って両脚を締め、足の親指から足底内側、カカト内側で体重を受け止めます。
膝を伸ばし過ぎて突っ張らないように、いつもカカトと「ふくらはぎ」、膝がスイングで柔らかく使えるように少し膝を曲げてバランスをとります。
そして、センター軸を作るために、骨盤を前方へ倒します。真っ直ぐに立った時の骨盤の角度を0度として、そこからお尻を突き出すようにしてして前方へ上半身を倒して、骨盤の角度が45度くらいになるように構えます。
この前傾角は背の高さやシャフトの長さなどによって少し変わってきます。前斜角45度はドライバーショットのアドレス時の目安と考えてください。クラブが短くなるにつれてボールとの距離が近くなりますから、骨盤の前斜角もだんだんきつくなります。
アドレスでお尻を後ろに突き出し、背筋をピンと伸ばすと、後頭部から背骨を貫いて地面に突き刺さった斜めのセンター軸、つまりスイングの回転軸が生まれます。このスイングの回転軸をしっかり意識しておくことが大切です。
すると、左右前後から押されてもびくともしない、重心バランスのとれたアドレスが完成します。
お尻が落ちたり、背中が丸まったアドレスでは、センター軸がブレやすく、スイング中に前傾姿勢をキープすることができにくくなります。
※アドレスの前傾角は、ボールトレーニングのように体がスムーズに回転できるかどうか、ゴルフボールの位置と前傾した上半身との距離を確認してください。
アドレスで立った位置がボールに対してレベルかどうかは、クラブを平行に置いて確認します。縦の軸の確認はボールと上体の中心を結ぶようにクラブを置いて確認します。
結構、スクエア感が戻って、いいスイングイメージが湧きますよ!
一度、2本のクラブを使ってやってみてください。
詳しくは私の著書『90切りたきゃ、ボールは打つな!』をご参照ください。
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次回は、アドレスでの意外に重要なつま先の
向きについて説明しますね。