野球児のS君(小5)は、4日前の月曜日、
学校で友達と接触し、右肩前方を打撲しました。
打撲したその日にベースボールジムにやって来ましたが、
右肩に痛みや違和感があり、前方挙上と後方に腕を引く動作に制限があり、
外転制限はないといった症状でした。
受傷した当日の対応は、急性のRICE処置が基本です。
早速、機能チェックし、私が考案した野球肩に対する
メディカルSTテーピングを施しました。
写真は柔道整復師を対象にした野球肩のメディカルSTテーピングのセミナーより
すると違和感は少しあるものの症状はかなり良くなり、
前方挙上もスムーズに楽になったと、S君もホットした表情を見せてくれました。
その後、脚を使ったトレーニングと左肩のシャドーピッチングで、
右肩の筋肉にメモリーする方法を指導しました。
成長盛りの元気な子供のケガは、いつ起こるか分かりません。
いつでも誰でも救急対応してあげることが症状を緩和し、
次の日を楽にしてくれます。
肩の前方の打撲は肩の前方の組織(筋肉・腱・関節包・靭帯など)に
緊張と圧迫を与え、前方と後方への動きをかなり制限します。
あわてず、しっかり対応することが基本です。
2日目、S君は「痛みもなく、通学しています」と連絡が入り、安心しました。
今できるトレーニングを積極的に実践しているS君です。