今の自宅に引っ越す前、一戸建ての借家に住んでた。
その敷地に、あんずの木が植えてあった。
伸びた枝と外壁が触れると、
枝を伝って害虫が侵入するというのを何かで読んで、
ある年、思い切って、夫にかなりの枝打ちをしてもらった。
そしたら、翌年たくさんのあんずの実が成って、
ぽとぽと実が落ちてて、
これって、あの、あんず?アプリコットのこと?
めちゃくちゃ良い匂いがする。
(完熟して落ちてるから当たり前。)
勿体無いからジャムにしてみようかな?
と何気なく作ったジャムがすごく美味しくて、
売ってるのと全然違って香りもすごく、
味は甘酸っぱさの濃縮で。
あの時、大きなお鍋で3回か4回、煮た気がする。
瓶を沢山買って、そこに詰めて、
夫の職場の人にお裾分けしまくった。
あんずは、足が早いから、
スーパーにまで出回ってこないらしい。
私も生まれてからずっと、
スーパーであんずの実に出会う事がなかった。
だから貴重な体験だった。
あれからずっと、あんずのジャムを作れずにいる。
単身赴任前まで借りていた畑の隅っこなら、
果樹を植えても良いということで苗を植えてはいたけど、
実るようになる前に返してしまった。
そして昨年から始まった夫の単身赴任先、
なんとあんずの産地。
昨年はそんなことまで頭も気持ちも回らなかったけど、
先日、夫にリサーチしてもらったら、
産直コーナーにあんずが売ってるとのこと。
早速買ってきてもらい、
数年ぶりにあんずジャムを作った。
1.5キロの果実。
以前は、ジャムはコトコト煮詰めるものとばかりに思っていたけれど、
実はそうではなくて、
砂糖漬けにした後、割と急ぎ気味に、加熱は短時間で、
とあった。
その方が、果実の香りが飛ばず、
一層フレッシュに仕上がるのと、
ペクチンは100℃で20分以上加熱すると壊れてしまう、
ということかららしい。
果物の種類により、ペクチンは変わってくるとは思うけど。
で、砂糖漬けにして水分が結構出るまで半日とか1日とか置く作り方もあるようだけど、
使う果物にもよるだろうし、
そこまで待てないので、
私は30分くらいで加熱開始。
焦げやすいので目を離さず、混ぜたりアクを取ったり。
加熱時間もちょっと強めの中火で大体30分ほど。
まだ完熟でない杏だったのもあるかもしれないけど、
かなりフレッシュなジャムが出来上がり、
久しぶりのこの味わいに嬉しくなった。
当然ながらとっても美味しい。
トーストやヨーグルトに混ぜて食べてます。
小さな瓶は母にお裾分け。
大きな瓶2つは我が家用。
入りきらなかった分を小さな四角いガラス容器に入れ、
先に使い始めました。
すぐになくなると思うので、お砂糖は35%ほどにした。
なんだろう、新鮮なジャムって体が喜ぶ感じ。
もし、杏を見かけたら、簡単だから是非作ってみてね!
私が参考にしたレシピはJAさんのレシピです。
読んでくれてありがとう。