3月に入って少しずつ暖かい日が顔を出してくれるようになって、
なんだか嬉しいです。
先日、
オススメだか新作だかでふと目に止まった本が、
どうにも気になって、
買って読んでみようと思いました。
私は、経済だの社会だの、
なんちゃら主義だとか、
なんちゃらイズム、
なんてものにかなり疎く、
というか、興味が本当に薄い。
希釈され過ぎてシャビッッッシャビ。
なのだけど、
それと私が歩んできた「主婦」という括りの日々が、
どう結びついてるのか、と。
何だか急に面白く感じたので。

内容としては、
15冊ほどの経済に関する本を著者が読み、
そこに書かれていることを著者なりに要約・解説しつつ、
著者の考察や感情を交えながら書かれた本。
私と同年代くらいで、
子育てしながらの兼業でも専業でも主婦を経験されている、
韓国の女性によって書かれた本だったので、
もしかしたら私にも理解できる内容かも?
と思ったりして。
時々、頭がフリーズしながらも、
どうにか読み進めた。
日本と韓国で、主婦と言う概念に多少の違いはあるかもしれないけれど、
大まかなところはとても似ていて、
例えば、
「仕事してる?」
と言う問いに対して、
「主婦」と言う仕事は仕事のうちに入っておらず、
「してないよ。」と答えることになり、
それは、何の疑いもなく、
遊んでる、
と捉えられること。
ここのあたりは私の母にはとても強くあり、
仕事に出ていかない人を「遊んでる」と言うことはとても多かった。
家で遊んでるだけなら、何か仕事したら?
と言う、一度は耳にしたことがある、あの言い回し。
主婦は「家に居るだけ」「遊んでる」
と、ごく普通に言われるけれども、
そこに含まれいる要素はとても多い。
子供を育て、
家族の身の回りのことをして、
病人が出れば看病するし、
家を衛生的に保ち、
それに留まらず、
近所のことや学校のこと。
それは休みの日であっても、
そのバランスはあまり変わることがない。
時に、
仕事に出かけた人が、
突然帰りが遅くなろうが、
あるいは黙って帰宅せずにいても、
支度された食事があり、
それは静かに片付けられ、
あるいはきちんと処理され、
戸締りがされ、
点けられていた電気が消灯され、
自身の子供のことは気にかけずとも食事と入浴、睡眠が与えられ、
安全が確保されていても、
それは遊んでるのうちに入ってしまうと言うこと。
稼いでいるのは俺、又は私、と言われてしまうこと。
反面、仕事に出る側にも、
家族を養っていかねば、
という大きなプレッシャーを抱える人も多いのかも知れない。
本来は、小さな社会である家庭の中で、
単なる「得意な分野を分担」ってだけだったのにね。

お金、を中心としてしまうと、
結婚生活や家族というのは、
相互に重圧にしかならず、
結婚はせず、家庭も持たない方がいい、
という結論になってしまうし、
実際、そういう結論になり離婚に至ってるケースも多いだろうなと思う。
私が幼い頃はひとり親家庭は珍しい印象だったけど、
今ではそうでもない事を見ると、
少しずつ、家庭、家族、夫婦、と言う在り方も、
変化してきているように思う。
最近は、
女性がバリバリ仕事をし、男性が主夫、となる家庭だったり、
夫婦共に仕事をして、育児と家事を分担したりという家庭も増えて来ているし、
私で言えば、
極力、手を掛けない、時間を掛けない、いらない付き合いを増やさない、ようにしている。
私個人的には、遊んでるんだね、
と言われても何とも思わない域に行ってしまえばいいし、
なんなら、まぁ、遊んでるよねぇ〜って、
本当に遊んでるという認識が自分にあればそれでいい、
とは思っている。
現に今、時に思い込みで自分の首を絞めてる時もあるけど、
やるべきもの、やるべきこと、と言う一方的な思い込みをやめるだけでも変わると思うし。
真面目に考えた著者さんにはとてもとても失礼に当たるけど・・・・![]()
それにしても、資本主義社会って面白い。
実は抜けてる資本っていっぱいあるから、
この世の数字って実はすごく怪しい事だらけだなぁと思ったり、
主婦と言う業は、
資本主義社会の中と外を行ったり来たりしている、
不思議な世界での仕事なんだな、と思えました。
時々難しかったけど、興味深い本でした。
読んでくれてありがとう。


