私の両親は、子供達にお墓参りを強要してきませんでした


なので、私の姉たちは自分の意思でお墓参りをほとんどしたことがありません


私は、気が向きたときにふらっとお墓参りするタイプだったので、お彼岸にお墓参りという習慣はありませんでした


ちなみにお盆もなにもしたことがありませんでした


そんな私が結婚して、


「お彼岸」という存在を改めて知ることになりました


というより、ほぼ「お彼岸」のことを分かってなかったので、春分の日と秋分の日がお彼岸であるという常識さえ欠如してました(恥)



夫のおじいちゃんは信仰深い方だったそうで、毎日お経を唱えていたようです。その姿を見て育った夫はお彼岸になったらお墓参りをするという風習をちゃんと受け継いでました


ただ、以前は夫はお母さんと一緒にお墓参りをしてたので、お供物はすべておかあさん任せ


そんなおかあさんが亡くなってしまい、何も教わることのないまま、またお春分の日になりました


お線香はあげたものの、備える花は親戚のおばさん任せ。



家の片付けをして、夫はウォシュレットの交換をして、ゴミを大量に軽トラックに積んで、


そろそろ帰ろうかと思っていた頃


一台の車が来ました


来たのは夫の親戚夫婦


しかも2人とも礼服!!!


お墓参りに来てくださったのです

(ちなみにお墓は家の敷地内にあります)


おふたりはちゃんとした礼服を着てるのに


私はピンクの上着ニヤニヤ


やばっ


お墓に備えてある枯れそうな花に気づいただろうか…


当たり障りのない、天気の話をして、義父の施設入所の話をして


なんとかその場を切り抜けました


ピンクの服着て。


最後に

 

親戚が「これからお寺さんにも行くけど、あんたらも行くか?」


え?なんで?お墓参りだけじゃなくて、お寺にも行くものなの???



「あ、いえ、私たちは帰ります〜」


ピンクだし。




きっと後で色々夫婦で話してるんだろうなぁ



「ピンクだったな」とか


「花枯れてたな」とか


「ご先祖様がかわいそう」とか


「あの嫁はなんもわかっとらんな」とか


「お彼岸にピンクはないだろう」とか




まいっか



ではまた