史上最大級の生理痛だと思っていたら腸閉塞(腸重積:ちょうじゅうせき)だった私。
午前10時に入った総合病院で検査と診察を重ねた末、そのまま入院に至ったのは夜も近い夕方で、
外来の看護師さんの中には仕事を終えて帰っていく人がいたくらいの時間でした。
「鼻から小腸までチューブを入れてパンパンになっている小腸の圧を下げます。」
「ただ、僕は今日、遅い時間まで手が離せません。 でもこれだけの痛みが出ているから早くチューブを入れたほうがいいと思うので、その処置は別の先生に頼みます。」
そう言う主治医先生に、
「先生、私、胃カメラすごく苦手なんです。 口からでも鼻からでもダメなんです。 だから、暴れるかも・・・。」
と私が訴えたら、
「麻酔をかけますから。」
と言ってくれました。
主治医先生の言葉を信じてCT検査室へ送られた私。
硬くて冷たい台の上に寝かされて間もなく、主治医先生の代理先生が来ました。
ハンサムだけど冷たい性格です。っていう顔した若い男の先生でした。
自分は代理であること、これから行う処置の簡単な説明などがあって、
「はい、じゃあ、鼻に薬を入れますよー。」
って、右の鼻の穴からジェル状の薬が鼻の奥までブジュブジュ入れられました。
痛ててて・・・。
それが麻酔なのか潤滑剤なのか、私には分かりませんでした。
「はい、じゃあ、チューブを入れますよー。」
え?え?え?
いやいやいやいや、ちょっと待て!
麻酔は?!
と私が訊く間もなく、代理先生は鼻に
太さが5ミリ以上あるイレウス管というチューブを入れ始めたのです!
ぎゅぅおぇーッ!!!
その痛さと苦しさと言ったら!
胃カメラを経験したことある人はお分かりだと思いますが、
胃カメラ飲む前には必ず喉に麻酔をかけますよね?
あの麻酔がない状態で胃カメラを飲むのを想像してみてください。
ぎゅえーッ!ごぅえーッ!
痛い!苦しい!痛い!苦しい!
私は足をバタバタさせながら、身悶えしました。
それでももちろん、代理先生は容赦しません。
チューブをどんどん入れていきます。
そのうち、胃にチューブが届いたのか、お腹が猛烈に痛くなり始めました。
お腹が捻じれるーッ!!!
痛いーッ!
痛いーッ!!
痛いーッ!!!
途中で一度休憩を入れてくれた時、息も絶え絶えの私が、
「ひぇんひぇい、まら~?」 (←「先生、まだ?」)
と聞いたら、
「まだ。」
とアッサリ。
それどころか、
「カルテどこ?」
「○○とか△△(←聞いたことある薬の名前)飲んでないかなあ?」
「□□使ってもいいのかなあ?」
「あ。◇◇って書いてある。」
ってお前、
今まで私のカルテを見ずにやっとったんかいッ?!(激怒)
「ちぇ!主治医先生め、今日は早く帰りたかったのに残業を押しつけやがって。」
とかなんとか思って、私の処置をテキトーにやったんじゃないの?!
もしかして、本当はカルテに
「マキチャントッシュさんには麻酔を使ってください。」
って書いてあるのを見逃してんじゃないの?!
この、閻魔大王ーッ!!!
拷問は30~40分くらい続き、
あまりの苦痛に気絶しそうになるもののお腹の激痛と嘔吐でそれは妨げられ、
涙と鼻水とヨダレでビチョビチョになった私は意識朦朧としたまま車椅子で病室へ運ばれました。
チューブを入れるだけで、この苦痛ですよ。。。
そして、このチューブは1週間以上入れっぱなし。(バキュームマシンに繋がれます。)
それって、胃カメラが24時間7日間入りっぱなしと同じ状態じゃない?
チューブが喉に当たって痛いのよ。
オェって嘔吐(えず)くのよ。
オマケに、チューブが入っている間は完全絶飲食。
食いしん坊の、このアタシに、完全絶飲食!!!
鼻からチューブ地獄。
これって絶対、拷問だ。
罪を償う刑の中に拷問刑が採用されたら、絶対これをオススメしたい。