地獄の入口。 | makichantoshのブログ

makichantoshのブログ

Yahoo!ブログから引っ越してきました。
子宮筋腫闘病記から始めたブログが、今ではただの徒然日記になっています(苦笑)

2013年6月14日(金)。
 
生理3日目の早朝。
 
お腹が痛くて目が覚めた。
 
起床するにはまだ早い時間だったので、ベッドの中でゴロン、ゴロン、ゴロン・・・。
 
あれを七転八倒というんだな。
 
4月の腸常現象の時と、5月の生理の時と同じ、おヘソの周りが捻じれるように痛い。
史上最大級の生理痛か。
 
いや、これ、絶対オカシイ。 尋常じゃない。 3ヶ月連続だなんて。
 
全身脂汗でビッショリ、身体の震えが止まらない。
あまりの痛みに涙も出てくる。
吐き気もする。
 
散々悶え苦しんだあげく、

「お母さん、病院へ連れてってー!」

と叫びました。
 
 
 
 
 
母が、今では私のかかりつけ医である乳腺専門医の1/5(ごぶんのいち)先生に電話して
「今からすぐ診てもらいたい。」 とお願いし、
都合の悪かった両親に代わり、甥君を保育所へ送って行った帰りの妹に頼んで
急ぎ病院へ連れて行ってもらいました。
 
顔も洗わず、歯磨きも、髪を梳くことすらできない状態で、
パジャマ代わりのTシャツとルームパンツのままで悶え苦しむ私を見た先生は
診察らしい診察もしないですぐに紹介状を書いてくれて、
私と妹はその足で4月に診てもらった総合病院へ移動しました。
 
 
 
 
 
総合病院の産婦人科の待合室で待っていると気分が悪くなりトイレで嘔吐。
 
一度吐いたら、もう、壊れた蛇口です。
何度目だったか、トイレとの往復で間に合わず、待合室の椅子で吐いてしまいました。
 
ゲロまみれで看護師さんに 「汚してごめんなさい~・・・。」 と謝るも嘔吐は止まらない。
 
もう、自力で歩くこともままならず、
膿盆(のうぼん:空豆のような形をしたトレイ。)を抱えたまま車椅子に乗せられました。
 
そのうち座っていることすらできなくなって、控室のような部屋のベッドで横にならせてもらいました。
 
 
 
 
 
こんな状態でも30分待たされ、ようやく産婦人科を受診。
 
この日は4月に受診した時とは別のベテラン先生でした。
 
生理3日目であること、
おヘソの周りが捻じれるように痛いこと、
それは陣痛のように数分間隔で襲ってくること、
嘔吐していることを私は告白しました。
 
内診した先生は、
「子宮と卵巣は問題ないなあ。 でも小腸がパンパンに腫れてる。 レントゲンとCTを撮ろう。」
 
そして撮影した写真を見た先生は私が予想もしていなかったことを言いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「腸閉塞じゃないかな。」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちょ、ちょ、ちょうへいそく?!
 
あの?腸が詰まる??腸閉塞ーッ?!
 
 
 
 
 
「もう1回、今度は造影剤を入れてCTを撮ろう。」 と先生。
 
その結果、やはり、
 
先生 : 「うん。 これは腸閉塞だな。」 
  私 : 「でも先生、ウ○コ出てるのに? 一昨日だけど、いっぱい出たのに?」
先生 : 「うーん。 でもこの症状は腸閉塞の症状なんだよー。」 
      「今から外科に回すから。」
 
えー?!外科ぁ?!
 
 
 
 
 
車椅子で外科へ移動するも座っていられないので、空いている診察室のベッドに寝かせてもらいました。
 
ところが、担当の先生が手術中なのか?どうしても手が離せないとのこと。
しばらく待ってもらわないといけないと言われたけれど、私の嘔吐は止まらない。
 
あげく看護師さんが妹に、「悪いんだけど・・・。」 と
嘔吐物の処分場所を教えて私の介抱を任せっぱなしにしたほどでした。
 
待合室でゲェー、CT検査室でゲェー、診察室でゲェー、
2時間で7回嘔吐したところまでは数えましたがそれ以上は覚えていません。
 
ただ、こんなに吐き続けているのに胃液ではない液体、
水下痢のような色形状だけどニオイが違う不思議な液体が出てくるのは何故だ?という意識はありました。
 
 
 
 
 
12時半ごろだったか、やっと外科の先生が来て診察。
すぐに点滴が始まりました。
 
点滴が効いたのか?嘔吐は止まりましたが腹痛は治まりませんでした。
点滴が終わるころ、妹と母が交代。
 
5時半くらいだったかな、再び先生の診察。
 
私と母はレントゲンやCTの写真を見せられ、
お腹の中いっぱいに小腸が膨らんでいること、
私の症状は正確には 「腸重積(ちょうじゅうせき)」 という状態であることを説明されました。
 
【腸重積】
小腸の終わりの部分(回腸:かいちょう)が、腸の中に、ちょうど望遠鏡の筒を短くするように入り込んで、二重に重なった状態になってしまうもの。

(コトバンクより。)
 
 
 
 
 
そしてこのまま入院するように告げられました。
さらに、
 
「鼻から小腸までチューブを入れてパンパンになっている小腸の圧を下げます。」
「期間は1~2週間です。」
「ただ、僕は今日、遅い時間まで手が離せません。 でもこれだけの痛みが出ているから早くチューブを入れたほうがいいと思うので、その処置は別の先生に頼みます。」
 
と言われました。
 
私には拒否することなどできません。
あれよあれよと入院手続きが進んでいきました。
 
 
 
 
 
3ヶ月連続の史上最大級生理痛が、じつは腸閉塞(腸重積)だったなんて。
 
しかし・・・。
 
 
 
 
 
本当の地獄はこんなモンじゃない、これから始まるのだということを
このときの私は知りませんでした・・・。