このブログの中でも何度か触れたことがありますが、
労働者派遣法の中には、
派遣法２６条７項
労働者派遣（紹介予定派遣を除く。）の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、当該労働者派遣契約に基づく労働者派遣に係る派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない。
派遣先が講ずべき措置に関する指針（平成１１年労働省告示第１３８号）
第２の３ 派遣労働者を特定することを目的とする行為の禁止
派遣先は、紹介予定派遣の場合を除き、派遣元事業主が当該派遣先の指揮命令の下に就業させようとする労働者について、労働者派遣に先立って面接すること、派遣先に対して当該労働者に係る履歴書を送付させることのほか、若年者に限ることとすること等派遣労働者を特定することを目的とする行為を行わないこと。
第２の４ 性別による差別の禁止
派遣先は、派遣元事業主との間で労働者派遣契約を締結するに当たっては、当該労働者派遣契約に派遣労働者の性別を記載してはならないこと。
というのがあります。
要するに、派遣先（実際に就業する先）会社は
事前面接をしてはいけない。
履歴書の提出を求めてはいけない。
年齢や性別の指定をしてはいけない。
ということです。
この前置きをしたうえで・・・
先日、派遣社員として 「職場見学」 という名の 「面接」 に行ってきました。（爆）
法で禁じられているので派遣先会社も派遣元会社も決して 「面接」 とは言わないのですが、
長年派遣社員をやっているマキチャントッシュ。
「職場見学」 の無かった会社なんて、１社もありませんでした。
まあ、それはイイよ。
コチラとしても、職場の環境や雰囲気を見れるし、仕事の指示を受けるであろう人と事前に会えるのだし、
場合によっては、「聞いていた仕事と違うよ？！」 ということもあるので。
で。
先日の会社は知る人ぞ知る超大企業だったのですが、
面接官は私の職務経歴について質問をした後、
「失礼ですが・・・。」 と前置きしたうえで、
年齢を聞いてきました。
独身か既婚かを聞いてきました。
住所を聞いてきました。
両親と同居なのかを聞いてきました。
重ねて申し上げますが、↑コレ全部、派遣社員には聞いちゃいけないことです。
でも、まあ、想定内の質問です。
どこの会社も聞いてきます。
ところが。
また、「失礼ですが・・・。」 と前置きしたうえで、
「正社員に代わるような派遣社員が欲しいので、長く勤めてほしいと思っています。 なので・・・」
「結婚や出産の予定はありませんか？」 （←あると困る、の意。）
おいおい！それを聞くかい？！
まあ、そこは大人なマキチャントッシュ。
「幸か不幸か、その予定はありません。 ははは・・・。」
と笑いを交えて答えたけれど。
でも、その次の質問に私は絶句してしまいました。
「失礼ですが・・・。」
「現在、何か病気はありませんか？」
「過去に大きな病気はありませんか？」
そりゃね、雇う側からすれば知りたいことかもしれないけれど、
“ 超 ” が付く大企業の人事部の人間が、派遣法を熟知しているはずのその人間が、
そんなこと、聞くー？！
「ありません。」 と言うのは簡単だけど、虚偽の回答をする？
同行してきた派遣元会社の営業マンは私の病歴なんて知らないのに、
こんなところで私の過去をバラさなくちゃいけないの？
私は動揺を隠せませんでした。
「あ゛あのー・・・。」
一瞬ドモった後、私は
「過去にはありましたが、もう完治しました。 今は定期検診だけです。」
と切り返しました。
なんというか、
・・・辛かったです。
子宮筋腫だって、乳がん未遂だって、私のせいではないのに。
どんだけ、「失礼ですが。」 な質問をしてくるのよ？
「たとえ超大企業だとしても、この会社、ヤだ。」 という思いで胸がいっぱいになりました。
「どうか、採用されませんように。」 って思ってしまったほど、嫌になりました。
それから３日後、不採用の連絡がありました。
良かった～♪
不採用になって良かったなんて思ったの、初めてです。（呆）
また明日から就活、がんばろ。