2010年4月10日。
乳がんの手術をしてから、今日で、ちょうど2ヶ月。
退院から1ヶ月25日。
仕事復帰から1ヶ月19日。
仕事復帰から1ヶ月19日。
今から10日ほど前のこと。
派遣先会社の他部署の上司から、嬉しいお誘いがあった。
年齢も性別も部署も異なる社員5人で沖縄県の石垣島へ旅行に行くのだが、
1人キャンセルが出たので代わりに行かないか?と。
1人キャンセルが出たので代わりに行かないか?と。
その上司は私のことをかわいがってくれていて、
私の病気のことを聞き、快気祝いの食事会を開いてくれて、その席で
「快気祝いってことで、行こうよ!」 と声をかけてくれた。
私の病気のことを聞き、快気祝いの食事会を開いてくれて、その席で
「快気祝いってことで、行こうよ!」 と声をかけてくれた。
すごく、すごく、行きたかった!
南は九州熊本県の阿蘇山までしか行ったことのない私は、一度、沖縄に行きたいと思っていたから。
でも・・・
しかもそれは、仕事復帰から1ヶ月あまりの間で、2度目の発症だった。
翌日、かかりつけの皮膚科へ行ったら、
「それだけ、まだ身体が弱っているということでしょうね。」
と先生に言われた。
「それだけ、まだ身体が弱っているということでしょうね。」
と先生に言われた。
そうだ。
私は乳がんの手術をしたんだ。
もし、石垣島へ行くとしたら、手術から2ヶ月19日で旅行へ行くことになる。
自転車通勤を再開して、まだ4日しか経っていないくらいの体力なのに、
ワガママを言える友達ではない人たち(=会社の正社員)と一緒に、
重たいスーツケースを持って石垣島まで旅行にいけるはずがない。
ワガママを言える友達ではない人たち(=会社の正社員)と一緒に、
重たいスーツケースを持って石垣島まで旅行にいけるはずがない。
そうだ。
私は乳がんの手術をしたんだ。
退院して、
仕事復帰してからは、特に、
早く元通りになりたいと願ってリハビリに励み、仕事もがんばってきた。
仕事復帰してからは、特に、
早く元通りになりたいと願ってリハビリに励み、仕事もがんばってきた。
みんなに心配かけまいと、明るく振舞ってきた。
でも・・・
そうだ。
私は乳がんの手術をしたんだ。
乳房温存はできたけど、でも、左右の乳房の形は大きく違ってきて、
患側の左乳房には、山脈のような大きな傷痕が残っていて、
乳首は血色が悪くなっていて、
痛みも麻痺も続いていて、
普通のブラジャーもできなくて、
(口唇ヘルペスを発症したから)口紅も塗れなくて、
だから、どこへもお出かけできなくて、
ショッピングも、花見も、大好きな美術展を観に行くこともできなくて、
唯一のストレス解消法だった水泳すらもできなくて、
運動ができないからどんどん太ってしまって、
お金をかけたマイクロダイエットも無駄になって、
それでも、これ以上太らないために食べたいものを我慢しなくちゃいけなくて・・・
事態はなかなか好転しない。
乳がんが発覚してから、苦しんで、苦しんで、
そして、多くのことを諦めてきたのに、
そして、多くのことを諦めてきたのに、
それでも、まだ、我慢をしたり諦めたりしなくちゃいけないのか・・・。
結局、石垣島旅行のお誘いは断った。
その日から、私は激しく落ち込んでいる。
同居する両親の前で明るく陽気に振舞う気力も、もう、出てこない。
そして私は、再び思うようになった。
どうして、こんなことになっちゃったんだろう。
どうして、私なんだろう。