涙のクリスマス。 | makichantoshのブログ

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Yahoo!ブログから引っ越してきました。
子宮筋腫闘病記から始めたブログが、今ではただの徒然日記になっています(苦笑)

クリスマス・イブの日。

午後から仕事を休んで病院へ行きました。

先日のマンモグラフィー検査の写真と紹介状を持って。





そこは大きな総合病院で、
地域連携室(地域医療機関の先生と病院、患者のパイプ役になるところ)で受付をし、
外科で看護師さんから乳腺外来の問診を受け、
別の場所にある検査室で乳房と甲状腺の超音波検査を受けました。

そして再び外科へ戻り、程なくして診察室へ呼ばれました。

場所は外科だけど先生は乳腺専門医で、
私が持ってきたマンモグラフィーの写真を見ながら説明を始めました。
説明の内容は、先日の開業医の先生と同じでした。

が・・・。

マンモトームという針生検(はりせいけん)をする、という前提で説明がすすめられるのです。

【マンモトーム】
   局所麻酔をして皮膚を4~7ミリくらい切開し、ボールペンの芯くらいの太さの針を刺して、
   その針の中に細胞組織の一部を入れて取り出す組織検査。
   画像診断で良性か悪性かの区別がつかない病変やがんを疑った場合に行う。





え?

私はそんなこと聞きたいんじゃないよ?

マンモトームをするかしないかを悩んでるんだよ?

未婚の乳房に切開傷をつけてまで検査をしなくちゃいけないのか?ってことが聞きたいんだよ?





私  : 「先生? マンモトームをしなくちゃいけないんですか?
      コレ(←マンモグラフィーの写真)では判らないんですか?」

先生 : 「マンモトームをしなくちゃいけない、とは誰にも言えないんです。 でも・・・。」




















「40~50%の確立で、僕は癌だと見ます。」





















なんだよ、それ・・・。










「でも・・・でも・・・。」 と私が質問を重ねるので、先生は言いました。





「(癌だと)認めたくない気持ちはわかります。」

「でも、○○先生(←紹介状を書いてくれた開業医)も僕も乳腺専門医です。
 乳腺専門医の○○先生がマンモトームをする必要のない患者さんをわざわざ紹介すると思いますか?」





そこまで言われると、私は涙をこらえられなくなりました。

先生は、私を慰めるようにいろいろ説明してくれました。

でも、マンモグラフィーの写真に写っている “ モノ ” が癌であるという前提で話は進められました。

私は、溢れて止まらない涙をぬぐいながら先生の話を聞きました。

時計の針は見ていなかったけれど、かなり長い間、先生は私に付き合ってくれました。

そして、
マンモグラフィーの検査結果は下記の5段階にカテゴリー分類されていて、


   カテゴリー1  →  異常なし
   カテゴリー2  →  良性病変のみ
   カテゴリー3  →  がんの確立は5~10%
   カテゴリー4  →  がんの確立は30~50%
   カテゴリー5  →  マンモグラフィー上がんの確立はほぼ100%


私のはカテゴリー3ではなく4だと見る、と先生は言いました。

でも、
がんの状態はステージ0(ゼロ)だと思う、とも言いました。

がんの状態にはステージ0からステージⅣまであって、
先生の説明によると、ステージ0は例えて言うなら大腸ポリープと一緒。
取ってしまえば再発の可能性は限りなく低いし術後の抗がん剤治療も必要ない。
だから、髪の毛が抜けたり・・・ということもない、とのこと。
(ちなみに、ステージⅣは癌が全身に転移している状態らしいです。)

先生は、

「マキチャントッシュさんは自ら乳がん検診を受けて、こうして見つかったわけですから。
 早期発見できて、ラッキーだったんですよ。」
「乳がんは進行が早いわけではないから、ゆっくり考えてみるといいです。
 でも、年単位ではありませんよ?」

と言いました。

それでも乳房に傷をつけたくないという思いが強い私の希望で、
マンモトームの前にMRI検査を受けることになりました。

でも、MRIでは “ ソレ ” が癌であるかどうかはわかりにくいので、
結局はマンモトームをすることになるそうです。










ああ。

どうしてこんなことになっちゃったんだろう・・・。





全身を襲う、この、なんともいえない感覚。

そうだ。
5年前に子宮筋腫と始めて診断されたときの、あの、感覚と同じだ。





2009年のクリスマス・イブは、涙に濡れて過ぎてゆきました。