旅立ち。 | makichantoshのブログ

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Yahoo!ブログから引っ越してきました。
子宮筋腫闘病記から始めたブログが、今ではただの徒然日記になっています(苦笑)

2007年10月18日、
無事、エジプト旅行から帰国しました。

これからその旅行記を綴ってゆくわけですが、
その前に、
書いておきたい出来事があります。










エジプト旅行へ出発する2007年10月12日の朝、

我家の愛犬(紀州犬♂)が死にました。










朝一番、いつもどおり様子を見に行くと、
彼は丸くなってこちらを向いていて、
まるで、
ゼンマイ仕掛けの人形が止まってしまったかのように、
目を開けたまま、
息絶えていました。

15歳8ヶ月でした。










8月下旬から、どんどん弱りはじめ、
歩くことも立ち上がることも座ることも出来なくなり、
犬用オムツを利用するようになっていました。

寝たきりになったので、
(体高50センチ体重20キロを)1~2時間おきに体位交換してやり、
全身に出来た褥瘡(じょくそう:床ずれのこと。)を手当し、
ヨダレや排便で身体が汚れるたびにシャンプーをしてやりました。

10月に入ってからは、
自力でエサを食べるのが困難になり、
注射器で流動食と水を与えていました。

死ぬ1週間ほど前からは、
時折、声にならない声で意味もなく吠えるようになり、(認知症の症状と思われます。)
たとえ夜中であっても、
彼が鳴き止んで落ち着くまで、ずっと撫でてやりました。

エジプトへ旅立つ前日の夜、
いつもなら彼が眠るまで撫でてやるのですが、
その日に限ってしませんでした。

ガラス戸越しに、
屋外で横たわっている彼に「おやすみ。」と声をかけたのが、
生きている彼を見た最後でした。

そのことが悔やまれてなりません。

あの柔らかかった毛も、
身体のぬくもりも、
ニオイも、
声も、
行動も、
もう、二度と、会えないんだ・・・










3時間後には、エジプト旅行へ出発することになっていたので、
別れを惜しむ時間は、あまり、ありませんでした。

すでに出勤途中だった妹は立ち会うことが出来ませんでしたが、
夜勤明けで休みだった義弟に来てもらい、
犬小屋の横に穴を掘ってもらいました。

彼の大好きだった、ブタのピンクの毛布と、愛用の首輪と、
ドッグフードを一緒に埋めてやりました。

彼は、飼い犬であって飼い犬でなく、
ペットであってペットでなく、
かけがえのない、
何物にも代えがたい、
大切な家族でした。

泣きながら愛犬と別れ、
泣きながら旅の支度をしました。










2007年10月12日、

2つの旅立ちの日でした。