ばーさんちからセロリが届いた。
もうそんな季節かと思いつつ段ボールを開ける。

ばーさんはわたしの地元である岡山県総社市というところに(これを書いている今も元気であれば)じーさんと二人で住んでいる。
総社市は数年前、まだわたしが岡山にいるころ、過疎化や助成費などの流れでお隣の山手村(やまてそん)と清音村(きよねそん)と合併し、ネオ総社市となった。
この合併を財政に別段困っていなかった村側は少し渋っていたというのはまた別のお話。

ちなみにわたしが通っていた中学校は『総社市他二ヵ村中学校組合立総社東中学校』という当時全国で2番目に長い校名だったのが、合併により『総社市立総社東中学校』というどこにでもありそうなごくごく平凡な名前になったのも、また別のお話。


話を戻すと、吸収合併された村の片方、山手村
は農業が盛んで(言い方をよくしてみたがようするに田舎)、セロリ栽培もその中のひとつである。

そして毎年この時期にばーさんちから送られてくるのをわたしは楽しみにしている。




しかし、毎年のことだが量が半端ない。
どれくらいかでいうと、東京ドーム20050分の一個くらいだ。

ん?わからないって?
わかりやすい例え出してみたんだけど…
しょうがないなぁ。


7株だよ!!
7株!!

ラッキーセブン!
ヤッターーー!!!!

じゃねーよ。


……

そうですか、7株に驚いて声もでませんか。

違いますか、そうですか。



いまいち想像できないか。

まず、これがセロリ1株。
(そもそもこの束を株っていうんか知らんけど)




【やまて】のマークがかわいいね。
だいたい一株が、大きい葉が6~7枚と中心部分の柔らかい白いとこで成り立ってる。



んでこれがきっちり7株分、毎年送られてくるの。






大好きだけどさ、めっちゃくちゃ大好きなんだけどさ…食べきれねーよ!ばーさん!!


なのでいつも友達やら知り合いやら行きつけのお店などに配ったりしてます。

(★ちなみにセロリは株から一本?一枚?ずつはがして、濡らした新聞紙に包んで冷蔵庫におくとしばらくパリパリ元気な状態を保つことが出来ます。
ぜりお試しあれ。)


そんでさ、セロリって微妙に違う名前たくさんあるよね。
わたしはスタンダードに【セロリ】って呼んでるんだけど、この段ボールは【セロリー】だし、前は【セルリー】を見かけた(これに至ってはもはやセロリではないかもしれない)。





なんなんだよ。
惑わせるなよ。




しかもその現象ってさ、セロリだけに限らないよね。


【ビビンバ】とかは【ピビンバ】だったり【ピビンパ】だったり。
ほんとお店によってビッミョーに違うよねぇ。

わたしのなかでは基本的に【ビビンバ】なので、【ピビンパ】表記のお店で頼むときはわかるかわからないかくらいの声でビビンバでもピビンパでもない言い方で注文する。

『ピ…ビビン、バ?(かなりパに近い発音で)ください…』

少し恥じらいながらね。
もうほんと統一してくれよ。


【パフェ】なのか【パルフェ】なのか。

【ティッシュ】なのか【ティシュー】なのか。

【アボカド】なのか【アボガド】なのか。

【おすぎ】なのか【ぴーこ】なのか……これは違うか。


とにかく、お店のオリジナリティーを出すためなのかなんなのか知らないけど注文するときのわたしの恥じらいを考えてくれ!








何が言いたいかというと、セロリは株からもいで洗ってマヨネーズをたっぷりつけて生で食べるのが一番だということ。



まきちゃんぐ