甥っ子の思いつきは
おそろしいものである
いつもは学校が終わったら
学童に行く
その日はなぜだろうか
歩いてばあばの家帰ろうと思ったらしい
大人でも歩いて1時間はかかる
妹の携帯には息子が小学校から出ると
お知らせが来るらしい
仕事中に「今 校門を出ました」と
お知らせがきた
おかしい そんなはずはないと思い
学童に連絡
案の定学童には来てない
その頃息子はというと
歩いてばあばの家まで行っていた
ばあばの家=わたしの実家
車で行く道を歩く
しかし途中で道がわからなくなる
迷った息子は
道を歩いているお兄さんに声をかける
「〇〇(ばあばが働いている大型スーパー)はどこですか?」
「え?めっちゃ遠いよ」
このお兄さんはとてもいい人だった
たまたま近くを通ったパトカーに
「この子迷子です」
息子はパトカーで連行されていた
その頃ようやく学校から連絡があり
ことのあらすじを知る
「なんで歩いてばあばの家行こうと思ったの?」
「今日は帰れる気がした」
単なる思いつきだった
パトカーは軽自動車の小さい車だったらしい
最後に一言
「大きいパトカーがよかった」