ずっと探してたんだ。
大きなガチガチの岩みたいな。
一枚一枚剥がれていく。
周りの人のせい
環境のせい
先生のせい
友達のせい
生まれた土地柄のせい
生まれた家柄のせい
おじいちゃんのせい
おばあちゃんのせい
お父さんのせい
お兄ちゃんのせい
最後にお母さんのせい
その最後の紙も剥がされたら
残ってたのは
ふわふわした
小さくて
温かくて
薄いピンク色の
小さなあたしだった。
ずっとお母さんのせいにして
お母さんに守ってもらってたみたい
ずっと探してたんだ。って思った。
やっと見つけてあげれたよ。
そーっとしないとすぐに壊れそうな
あたし。
両手で包んであげれたよ。
ずっと見つけてほしくて、騒いでたんだね。
見つけてほしいけど、見つけられたくないみたいな。
自分を生きてみたいなって思えてる。
『自分を生きる』っていう意味がすとんとと落ちる。
ありがとう。とーこさん。