パリオリンピック柔道1 | ほんわりびより

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 パリオリンピックの柔道競技が終わりました。
 仕事が忙しくてオリンピックどころではないのですが、柔道だけは別。

 前に書きましたが、女子48kg級角田選手の上品な笑顔と、男子60kg級前回銀メダル・台湾の楊選手が好きです。
 ずっと高藤選手を応援してきたとはいえ、永山選手のことももちろん応援したいです。

 というわけで、初日は17時の試合開始に合わせて帰宅し、いざテレビ観戦。

 ・・・なんとも後味の悪い結果でした。

 角田選手は順調に勝ち進んでますが、準決勝では相手に「このタイミングで?」という不可解な指導が入り、それが3枚目の指導で、決着。
 確かに角田選手を応援してますが、勝てば何でもいいとは思ってないので、あれは素直に喜べなかったです。
 待ても指導も早めの審判だから、こっちが指導とられるんじゃないかと思いながら見てたのに、なぜ相手に指導?
 それでも、実力をいかんなく発揮しての金メダルは見事でした。

 角田選手といえばスタンバイエリアでも笑顔でいることが持ち味ですが、最初の2試合は全然笑ってなかったようです。
 3戦目からいつもの笑顔になって、ほっとしました。

 永山選手は、準々決勝敗退。
 相手に絞められて、でもなかなか決まらなくて、待てがかかったから力を抜いたのに相手がそのまま絞めたから落ちてしまい、それで一本負け。
 待ての時点で落ちてなかったんだから、絞め落としの一本は成立しないはず。
 ネットも、誤審だ、こんなの認めてたらいずれ死人が出ると、大騒ぎでした。

 相手が故意だったのか本当に待てが聞こえてなかったのかは不明ですし、聞こえなかったと言われてしまえば証拠はないので、そこは問えません。
 あれは審判の問題です。そもそも、選手が待てに反応してないんだから、さっさと止めるのが当然。なのに、審判は(口では再度「待て」と言ったのかもしれませんが)ただ突っ立ってるだけで何もしませんでした。

 酷すぎる負け方でしたが、ベテランの永山選手なら敗者復活までに気持ちを立て直すだろうと思ったら、ほんとに落ちついた試合ぶりを披露して銅メダル。
 その後のインタビューも落ちついていました。

 準々決勝のガルリゴス選手も3位になって同じ表彰台に立つことが決まったので、そんなシーンは見たくなくてテレビ消しましたが、後からネットニュース見たら、表彰式でもきちんと対応していたとのこと。
 素晴らしい選手だなと思いました。
 振舞いもですし、敗者復活と3決の投げ技も技術が凄くて、釣り手や上半身の使い方が見事です。

 敗者復活戦は楊選手との対戦でした。
 試合中は楊選手を応援するほうに声が出てしまい、「国籍なんて知らない。私は、試合会場で実際に見て、いい柔道する選手だなと思った人(←楊選手)を応援する!」と開き直ったんですが、永山選手が投げて勝った時は自然と拍手してました。

 それにしても、永山選手が負けた時の審判は酷いです。
 でも、故意にしろ本当に聞こえなかったにしろ、待てに反応せず攻撃側がプレイを続けて、攻められてた側は待てだと思ってプレイを中断してしまった結果、技が決まって、それが有効になる・・・というのは時々あります。
 永山選手だってそれくらいわかってたでしょうが、ギリギリの場面すぎて、相手が絞めを解くまで待てなかったんじゃないかと思います。

 柔道は、「多少の誤審を撥ね退けるくらい圧倒的に勝たないと、何があるかわからない」って言われてる部分があります。
 それそもそも競技として成立してないよね、おかしくないか!? とは思いますが、実際そうなんだから、選手はそれも踏まえてやるしかありません。
 で、そこまで含めて考えると、あれは負けになっちゃうと思います。

 でも、もちろん、待ての後で一本になるのはおかしいです。
 ・・・日本チームの抗議に、審判団が「でも最終的に落ちたよね?」みたいに返したと報道されてますが、落ちたなら「一本」であって、待てはあり得ません。待てが先なら、その後に落ちても絞めは無効です。
 待てと落ちたことの順番が大問題なのであって、最終的に落ちたから一本だよ、は説明が破綻してます。

 角田選手の金メダルはカッコよかったし、永山選手の強いところもたくさん観られましたが、柔道競技は最悪のスタートでした。