米国NLP協会公認トレーナー 豊田麻琴 公式ブログ
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オランダの教育現場から学んだことーStep out of your Comfort Zone ②

 

ブログへのご訪問ありがとうございます。

豊田麻琴です。

 

 

突然ですが、「『柔軟性』という言葉の意味を教えてください」

と言われたら、皆さんはどのように説明しますか?

 

 

 

1 やわらかく、しなやかな性質。

 able to bend easily without breaking.

 

 

2 その場に応じた適切な判断ができること。さまざまな状況に対応できること。

 able to change to suit new conditions or situations.

 

                                   広辞苑、オックスフォード英英辞書より引用

 

 

辞書には「体」と「思考」という二つの事象から説明しています。

 

「180度開脚は簡単にできる」というような本が昨年、売れに売れたそうですが

果たして、その本を手にした人達全てが、その通りになったでしょうか?

途中で諦めてしまった人、本を買っただけで満足した人もいたと思います。

 

いづれにしても「頭で理解することと、その通りに動き、行動と伴っているか」は別のことです。

 

 

一つ一つ積み重ねていくこと。続けていくこと。状況に合わせて動くこと。

そうすることで色々な捉え方、振る舞い方ができるようになっていくのだと思います。

 

 

 

前回のブログの続きになりますが

昨年、オランダで私が見てきた現場、そこで出会った方達と接したことで

彼らの柔軟性、フレキシビリティを感じる場面に何度も遭遇しました。

 

 

《毎日夜中まで仕事に追われる日々から、ゆとりある日々へ》

 

 

オランダの最初の訪問先、ユトレヒトにあるP.C Daltonschool De Rietakker

 (ダルトン学校 ダ・リートアカル)を見学しました。

SAMIコンセプト※で運営する学校です。

※SAMIコンセプトについては5月沖縄で開催予定の「教育先進国オランダで生まれた究極のリーダーシップ・サーミ研修@沖縄」にて体験できます。

https://www.facebook.com/events/2085366051693498/

 

 

学校のリーダーである校長のJan Buis (ヤン・バウス)氏は、このように語っておられます。

 

 

「初めて校長になり、この学校に赴任した時、毎日夜中まで仕事に追われる生活だった。

疲労と混乱と不安で押しつぶされそうな自分の人生に危機感を感じ、サーミ研修※を受けた。

サーミ研修を受けて、自分の考え方や学校運営が全く変わった。20 年前にサーミに出会えればよかった」

※SAMIコンセプトについては5月沖縄で開催予定の「教育先進国オランダで生まれた究極のリーダーシップ・サーミ研修@沖縄」にて体験できます。

https://www.facebook.com/events/2085366051693498/

 


今では、校長先生と先生たちは、 会合のない朝も集まり、コーヒーを飲みながら、

楽しそうに世間話をするだけで、事務的な報告といったものがないそうです。

真の人間関係を創り上げることを大事にされています。

 

 

オランダでも、近年、これほど余裕が感じられる学校は、ほとんどないと言われています。

 

 

 

一体、どのようにして変化は起こったのでしょうか?

 

 

 

「対話」を重ねる

 

①リーダーがビジョンの明確化する

 


学校のリーダーである校長先生自身が最初に取り組んだこと。

それは、コーチングを通して自分自身の内面と対話を繰り返し、

ビジョンをありありと描き、自ら納得し、腹落ちすることでした。

 

 

②校長(リーダー)が教員にグループコーチングをする

 

 

 

とても印象的だったのは、相手を言葉だけで説得しようとするのではなく、

視覚的なイメージ、体験的なイメージ、メタファー(比喩)色んなアプローチを駆使して

伝えること、伝わっていることでした。

 

 

③3つの役割帽

 

 

教員は3つの役割帽を状況に応じて変えていく…。

 

リーダーは具体的な指示は出さす、

メンバー、一人一人の「ユニークさ」を歓迎する風土が

状況に応じて変えて対応する「行動」を促し

自律性を育んでいるようにも思えました。

 

 

先生方一人一人のユニークさが掛け算となった時に

学校運営はどのように変化していったのか?

 

そのような環境、風土が整っていったことで、

子ども達の能力や意欲にどのような影響を与えているか?

 

 

この続きは次回のブログで。

 

 

オランダの教育現場から学んだことーStep out of your Comfort Zone ①

ブログ訪問ありがとうございます。豊田麻琴です。

 

久しぶりのブログ更新です!

先週、1週間、オランダに滞在していました。

 

アムステルダム国立美術館前の朝方の写真です。結構な大きさなんですよ。

 

今回はオランダの教育現場の視察で学んだこと、

感じたことを備忘録としてブログに残しておきたいと思います。

 

そもそも、なんでオランダ?

 

と思った方もいらっしゃると思います。

さて、私は一体、何のためにオランダに行ったのでしょうか?

 

最初の訪問先の小学校の壁に先生方、子供達に対してのリマインダーとして貼られてました。

 

 

オランダ訪問の理由 その1

日本全体に広がる先の見えない不安感とそびえ立つ高い障壁

 

「少子高齢化」の「化」って一体何でしょうか?

 

「昔はそうでなかったけど、だんだん時間をかけて変わってきた」ということを指してると思いますが、

実は「化」という一字に収めるには、

収まりきれないほどの焦燥感を感じています。

 

もう、物事は深刻に、どんどん止まることなく

まるで急流を下るかのような

ドドドドーっという勢いで進んでいるのを

現場に居ながら感じています。

 

ちょっと今っぽい(?)表現で表すとこんな感じでしょうか。

 

少子化が加速度的に深刻に進行なう

 

→数々の制度、仕組みをつくってみた

 

→少子化を食い止める効果的な打ち手になってない

 

→さらに数々の打開策を打ち出してみた

 

→少子化止まらず、国レベルで迷走中 ←今ここ

 

とにも、かくにも

これらは私達にとって大問題であり、

乗り越えるべき大変高い障壁でもあります。

 

 

「子供を産まない」

「産めない」

その背景には何があるのでしょうか?

 

色んな生き方がある中で

「子供は欲しいけど、ある事情があって躊躇している」

そんな風に答えた家族が

日本に、たくさんいることをご存知でしょうか?

 

ある直近の調査で「理想の子どもの数は?」との問いに

「二人以上」と答えた人が81.1%だったのに対して、

「二人目の壁が存在する」と答えた人は73.5%という高いものでした。

※参考文献 「18時に帰るー世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せな働き方」

 

そんな高い障壁を乗り越えるヒントがオランダにあると聞きました。

それが、オランダに行こうと思った1つ目の理由です。

 

 

30年前のオランダも日本と同じ課題を抱えていたって本当?

 

30年前のオランダも深刻な経済不況で、

先の見えない不安が国中に蔓延していたそうです。

もちろん、それを打開するために徹底的に

話し合いがなされました。

そして、問題解決に向けてさまざまな制度や

仕組みを導入していきました。

これは日本もまさに、取り組んでる真っ最中だと思います。

 

でも、国レベル、地方レベル、地域レベル、

組織レベル、チームレベル、個人レベル…

どんどん、蟻の目で見ていくと

オランダの状況とは、だいぶ違うように思えてきました。

 

ある教育機関の長が

 

「ビジョンや価値観が大事なのはわかるけど、

現場はスケジュールが押していて、

メンバーと話し合う時間がないんですよ。

だから、上手くいく方法や事例でいいので教えてください」

 

「誰か、その筋のエキスパートか専門家を紹介してくださいよ」

 

と私に言われたことがあります。

 

この方だけではありません。

 

現場に行くと

「どのようにしたら上手くいくか」

「どんな方法でやっているのか」

HOWばかりにフォーカスが行きすぎて

手段が目的化してしまっているように思えます。

 

そこに答えがあるんでしょ。早く、教えて!

と言わんばかりに答えを欲しがる傾向があります。

 

早く解決したい気持ちはわかるのですが、

本当に切実であればあるほど、目先のことの火消しに

囚われず、じっくり腰を据えて、時間をかけて

考える勇気を持たなくてはなりません。

 

それが下記のような、問いかけから始まる「対話」です。

 

 

問いかけ

 

▫️どんなチーム(会社、学校、家庭…)を目指したいか?

 

▫️その組織の理念や共有したい価値観は何か?

 

▫️それらのビジョンや価値観を職場、学校、家庭で実践するにはどうしたらよいか?

 

▫️それを実践するためにリーダーやメンバーはどのような資質が必要なのか?

 

▫️これを外から見たときに実践されてるってことが、どうしたらわかるでしょうか?

 

今回、オランダで見てきた現場、

会ってきた人達と接してわかったことがあります。

それは、彼らの共通の資質が「フレキシビリティ」だということです。

 

・自分の時間、家族の時間を優先させるために

働き方をフレキシブルにアレンジすること、

それが出来る環境が整っていること

 

・子どもの個性、理解の仕方の違いに応じた

学び方をフレキシブルにアレンジすること、

それがうまく引き出せる環境が整っていること

 

そういったことがフレキシブルに出来ること事で、

彼らが大切にしている自分の時間、家族の時間を

充実させることができ、それが満たされると

自然と働く意欲や学びの意欲も湧いてくる。

そして、そんな働き方、学び方を社会全体が共有している。

その前提や受け入れられる社会がオランダにはあると感じました。

 

 

その具体的なヒントが知りたいですか?

 

はい、知りたいです!

だから、遠いオランダまでやってきたんです。

 

オランダの最初の訪問先、

ユトレヒトにあるP.C Daltonschool De Rietakker

 (ダルトン学校 ダ・リートアカル)を見学しました。

 

 

学校のリーダーであるヤン・バウス校長先生から教えて頂きました。

 

続きは その2で!

 

◾️ お知らせ ◾️

 

1Day コーチングベーシック講座by日本スクールコーチ協会

コーチングの本質理解を基にしながら、基本的スキルを体験的に学び、同時にコーチングを使うためのあり方として、コーチングマインドの基本を学習します。

 

詳細 

https://www.facebook.com/events/682128295319885/

 

 

【開催日】 2017年10月1日(日)
【時間】 10:00~17:00
【会場】 明大前

《受講期間》
1日間  6時間

《受講料》
15,000円(16,200税込)

参加申し込みページ
https://ws.formzu.net/fgen/S28272788/

お問い合わせ
info@jscoach.com

協会ホームページ
http://jscoach.com/

NPO法人日本スクールコーチ協会
養成事業部 

 

 

 

4月29日(祝・金)東京でワークショップ開催します!

NPO法人日本スクールコーチ協会の認定スクールコーチでもある現役の中学校の先生、宮城義隆先生がアクティブ・ラーニング導入の一環としてコーチングを活用した授業を行い、子供達にどんどん変化が現れ、子供達から飛び出す言葉が変わったことです。

私も、その検証授業での様子を映像で見ましたが、
「へぇ~」と声がついつい漏れてしまうほど感動しました。

それまでの指示待ちだった子供達が、先生の「アプローチの仕方を
工夫」したことで、自分たちで話し合って物事を進めていったり、
先に理解した子が他の子達に教えたりと
自然と「学び合いの場」が作られていってました。

今、アクティブ・ラーニングの本や教育関係のコーチングの本が多く
出版され、情報はある程度手に入るようになってきました。
そして、次のステップは「どのように実際の現場で実践すれば良いか」が、
今回の最大の焦点です。

リアルな声かけの様子、そこにある子供達の笑顔の反応を
当日は映像でご覧いただく予定です。


今週、4月29日に東京都内で宮城先生と一緒に私の第二部ワークショップに
登壇します。第二部では毎年、教職員研修でオファーいただく人気の講座を実際にワークを通して、楽しくワイワイしながら、お伝えしようと思っています!

もし、ご興味ある方がいらっしゃいましたら、シェアしていだけると嬉しいです!


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