【布を織る志・音を出す志】
西表島に住む弥生さんが、
毎朝投稿してくれる、
リアルタイムの海の写真のダイナミックで荘厳なこと!
毎日、世界遺産の日の出を分けてもらえる幸せ。
便利な都会と違って、
様々な苦労もあるでしょうが、
こんな大自然に包まれて生きていたら、
感覚が研ぎ澄まされて、
人間の未開発の能力が目覚めるにちがいない、
と、
いつも思います。
弥生さんは、
プロのミンサー織りの職人です。
島の草木で自ら染色した糸を使って、
布を織る作業を、
投稿で見かけるたびに、
魔女の仕事に見えてしょうがない。
染色の過程には、
鍋の中で漆黒の闇をかき回しながら、
神が宇宙を創造してるような工程があって、
びっくりしたこともあります。
そんなふうに、
彼女が染めて織った布に織り込まれるのは、
西表の大自然の精気と、
草木の豪快なパワーと、
自分にも人にも嘘をつかない、
弥生さんの強さと優しさです。
1枚目の写真の夜明けの海が、
2枚目の写真の帯に織り込まれてる。
3枚目の写真の黄色いショールは、
持っているだけで、
パワーチャージされていくのを、
何度も実感しました。
弥生さんとわたしが扱うものは、
布(色)と楽器(音)という違いはあれど、
志は同じです。
布を身に着けた人や、
音を聴いた人が、
布の見えない部分や、
音の聞こえない部分に宿る、
作者や奏者の命に共鳴して、
もっと元気になるような作品を、
一生かけて作り続けることです。
9/21〜9/23
沖縄工芸フェアに、
弥生さんの作品が出品され、
ご本人もいらっしゃいます。
銀座の時事通信ホールです。
写真の黄色いショールは、
投稿で見てからずっと欲しくて、
昨年のフェアでやっと手に入れた、
一生モノです。
これを羽織っていると、
服を着るということは、
糸や布を乗り物として、
そこに乗っているものを、
お守りのように身に纏うことなんだ、
ということがよくわかります。
すると、
音を出すということは、
音に乗せて、
自分の命や、祈りを、
だれかに届けることなんだ、
と気付かされます。
もしお時間あったら、
ぜひ銀座へ!
手にとって見てほしいな〜
時事通信ホール
9/21〜9/23
10:00~18:00(最終日は17:00まで)