佐藤慶子先生の最新の著書『声ぢから』を、

ずっとご紹介したいと思っていました。

 

佐藤先生の活動は、

作曲、VisualMusc、映像制作、音彫刻などの創作や演奏活動を国の内外で展開。声の原始的な生命エネルギーに着目したレッスン「声ぢから道場」を主宰し、万葉集をはじめとする万葉弾き語りコンサートに力を注ぐ。など多岐に渡っています。



佐藤慶子著『声ぢから』論創社、

は、

1時間もあれば楽しく読める本ですが、

ページをめくるうちに、

当たり前に使ってきた「声」に対する考えが、

一変しました。

 

本は、

「声とは呼吸です」

と始まります。

 

「人は、みんな生まれてくるとき産声を発します」

ともありました。

 

たしかに〜

 

声には、

命と直結した、

人間の根源的な力が宿っている。

 

マイクを使ったトークならいくらでもペラペラ喋れるものの、

自分の生の声にパワーがないこと、

昔から自覚してはいながら、

放置してたんですよね。

 

それが、ここへきて急に、

向き合うきっかけが次々やってきました。

 

去年から習い始めたお能でも、

腹の底から声を出す必要性に迫られ、

 

ひょんなことから、

「声ぢから」の佐藤慶子先生にも出会い、

 

わたしの命の方から、

「次は声をやれ」

と言われているよう。

 

声と身体を使った不思議なエクササイズがたくさん載っているのですが、

どれも簡単なのに、

体の使い方を変えるだけで、

びっくりするほど声が変わる。

 

逆に、

声の使い方を変えるだけで、

嘘みたいに、

身体が変化することが実感できる。

 

呼吸と、声と、体と、命はひとつだったんですね。

 

そのことに気づくと、

自分の原始的なパワーが、

戻ってくるような感覚もありました。

 

本の最後には、

こんな言葉がありました。

 

「声のもつパワーは、

人、生き物、宇宙、森羅万象と響き合う力」

 

声を持って生まれてきた、

というより、

声がわたしを作ったのかも。。。

 

気に入ったエクササイズを続けるだけでも、

人生が変わりそうな予感。