この10年ほど、

コンサートのフライヤーを作ってくださっている牛山さんが、

超多忙の中、

コンサートに駆けつけてくださって、

嬉しいブログを書いてくださいました。

 

牛山さんに出会ったのは、

10才のときです。

 

その頃から、

牛山さんは、

クリエイティブでした。


今の、

マルチに活躍する牛山さんの原型は、

すでにキラキラしてました。

 

ふたりで、

おかしなものを作っては、

ゲラゲラ笑っていましたが、

この関係性、

あの頃から何一つ変わってないような気がします。

 

お互いに、

貧乏性というか、

気が多いというか、

常にいっぱいいっぱいですが、

その間髪を縫って、

一緒に何かを笑って作ってる瞬間は、

10才のあの頃に戻ってる気がします。

 

そういう瞬間こそが、

人間やってる醍醐味なんだと思うんです。

 

ときどき、

ふと、

これ、

しっかり味わっておかないと、

死ぬとき後悔するやつだ!

と思います。

 

本能で生涯の親友を見つけた10才のわたし、

あるいは、

わたしを見つけてくれた10才の牛山さん、

よくやった。

 

長生きして、

出来る限り遊びましょう!

 

彼女の聡明さ、センス、優しさが溢れてる、

素敵な文章、

そのまま掲載させていただきます。


読んでると、

自分のことは忘れて、

文章に感動してしまう。。。


ありがとうございました!

 

ーーー牛山さんのFacebook記事よりーー

 

「即興はコンソメ」

瀬尾真喜子 トーク&ピアノコンサート

『バッハから宇宙へ』

 

仕事&雑事の海が、

出エジプト記のようにパカッと割れて、コンサートに足を運ぶことができた6/10(金)。

 

もう連続2000日以上朝1時間ほど、トークと即興演奏のインスタライブを送信し、

サロンコンサートでは、親しい友人のところに遊びに行くような感覚でピアノに接することができる。

そんな音楽活動を続けている瀬尾さん。

 

聴き手の毎日の生活の中に、いま瀬尾さんのピアノはあります。

 

大きなホールでのコンサートではありましたが、あれほどに観客が誰一人として緊張しないライブもなかったのではというほど、居心地の良い雰囲気が満ち満ちていました。

 

ピンクのドレスをきた瀬尾さんが、隣の部屋から現れるように、ふっと舞台に登場し、

いつものインスタライブみたいにスタートして、

みんながリラックスしている中で瀬尾さんが語り始めました。

 

「想像してみてください。

 みなさんはいま、宇宙にいます。

 宇宙から地球を見ています。

 

 どんどん近づいていくと、海があり、山があり、

 もっと近づいていくと木が見えて来て、

 草原が見えて来て、

 そこにはかわいい動物がいるようです。」

 

一曲目はバッハの

「羊は安らかに草を食み」

 

やさしくて、かわいらしくて、なつかしくて、

もう、滂沱。

 

バッハは教会の音楽をたくさん作っている、神様に音楽を捧げた音楽家ですが、

 

神様にとってはバッハの音楽が、

人を励まし、慈しみ、愚かな行いを人と共に悲しむ

そんな回路だったに違いないない。

 

バッハを通して私たちは、

神様のメッセージを、愛を、受け取ることができる。

うるうると、それを実感しました。

 

その後演奏された曲は、

メシアン、カザルス、ショパン、サティ、ガーシュイン。

 

今回のコンサートは一部二部の最後にそれぞれ

即興演奏がありました。

一部の最後の即興には、

そこまで演奏された曲のモチーフ(おいしいところ)が次々に登場して、

混ざって重なって、新しい味わいに。

 

さっきまで弾いていた作曲家たちの曲が、

無農薬野菜とか、放し飼いの鶏とか食材みたいに思えてくる、そんなおいしさ。楽しさ。

食材それぞれが大切に育てられてきたから味わえる、特別の循環。

 

時々、魔法の粉のようなキラキラとした音がピアノから鳴っている。

 

今回作らせていただいたフライヤーでは、

特色金を使って小さい星をいっぱい描いていたのです。

指定するのが初めてで出来栄えが不安だった特色金、

 

もしかして、星たちは

瀬尾さんのピアノから溢れる友愛の光に変身させてもらったんじゃない?!

 

やったね、特色金!!

きれいで、明るくて、かわいくて、踊っている。

 

たった1時間くらい前の過去が

そこにいた観客のみなさんの共通の、

懐かしい思い出になっている。

そんな、メドレー成分のある即興でした。

もうずっとずっと終わらないといいのになと、

きっとみんな思ったのではないかと。

 

二部の最後は何も知らない私でも「超難曲」とわかるバッハの「シャコンヌ」

それに立ち向かう瀬尾さんとみんなで旅をして、

最後の最後、アンコールの即興では

ささのはさらさら、が響きました。

 

もうすぐ到着する宇宙船の窓から見える

我らが星、我らが祖国、我が人生よ。

短い旅の記憶をそっと包んでくれるような、やさしい音楽。

 

アンコールの即興の最後には、

アーメンがついていました。

ルーテル市ヶ谷ホールは教会だもんね。

 

ひときわ大きな拍手の中、

あ、お茶入れて来ますね、みたいな感じで、瀬尾さんは舞台から去っていきました。

 

すごくすごくよかった。

そしてこれから瀬尾さんの音楽は、さらにもっと素敵なものに変わっていくはず。

 

いいコンサートを聞くと、

「ありがとう」って言いたくなるじゃないですか。

 

そんな時間でした。

次は12月、クリスマスコンサートです。

 

さあ、またあたらしい冒険が始まる✨

 

ーーー引用おわりーーー


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