インスタライブを見てくださった、
山形のヨウコさんから、
メッセージをいただきました。
岡倉天心『茶の本』の中の、
第5章「芸術鑑賞」で、
「琴には琴の歌を歌わせよ」
という一説があり、
毎朝のライブ配信を聞いていてたびたび思い出す、
とのこと。
無知なわたしは、
恥ずかしながら知らないお話でした。
ヨウコさんの丁寧な解説を読むと、
そこに出てくる、
「伯牙」という琴弾きがすごい。
誰も奏でることのできなかった琴を、
荒馬をなだめるように、
やさしく弦に触れ、
皇帝の目の前でみごとに奏で、
その理由を皇帝に問われて、
伯牙はこう答えた。
「ほかの者たちは、
自分自身のことしか歌おうとしなかった。
私は、
何について歌うかは琴にまかせました。
琴が伯牙なのか、
伯牙が琴なのかわからなくなってしまったのです。」
そこでわたしは思う。
またでた!
天からのアドバイス。
こういう出会いで、
なんとか綱渡りを続ける人生だなー
とつくづく。
コロナ時代に突入してから、
リアルコンサートを控えてきましたが、
久しぶりに、9/1、9/17、9/28とコンサートの予定があり、
エゴ的には、
すべての誘いは断って、
本を読む間も惜しんで、
練習すべき時です。
そうすれば、
まあまあ手堅い無難なコンサートができることはわかる。
でも、
それって、
いまのわたしと地続き延長線上の、
今より少しマシな世界でしかない。
そんな世界はつまんない、
と思う。
すると、
天の計らいで、
あらぬ方向から、
小さくまとめるようとするエゴに、
揺さぶりが入る。
ここ最近だと、
やたらと動物を観察することになったり、
『弓と禅』を熟読する流れになったり、
なぞに富士山と向き合う時間があったり、
今日みたいに『茶の本』の方からやって来たり、、、
新しい視点が生まれることで、
今までのやり方が壊されて、
新しく再構築することになる。
それが上手く行く確証はないから、
怖いし、
めんどくさい。
でも、
それは、
地続きじゃなない、
別の新しい地平に、
ぴょんと飛び移れるチャンスなんですよね。
そして気づく。
結局、
時間は毎瞬間つながってないんだな。
今こことつながってる延長線上の世界があるように感じるのは、
毎瞬間、
代わり映えしない今と同じ瞬間を選び続けてる、
ってことなんだな。
ほんとは、
今、
この瞬間に、
別の時空にジャンプするヒントが、
ちりばめられている。
点から点へ飛ぶのに、
時間は必要ない。
というか、
時間なんてない。
ということは、
最後の瞬間まで、
起死回生のチャンスはあるよ、
ってこと。
写真は、
美容院で開いたページにいらっしゃった、
ドットの女王、草間彌生様。
彼女の絵の中には、
どれだけの点があることか!
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★本日の即興演奏★
(一日一即興1701日目2021年8月8日)
~ めぐるめぐる Keep spinning forever ~ まわるまわる ~
一日ひとつ即興演奏をしています。
なにも考えず、その時その空中に漂っているものをピアノに渡す実験です。
注)一日一即興アップしていますが、その日に録音したものとは限りません。
旅行等で録音できない日もあるので、一回にいくつも録音して、その日の気分で選んでアップしています。
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YouTubeチャンネル「時空を旅するピアニーノ」
オンラインでのトーク&ピアノミニコンサートを集めています。
https://www.youtube.com/channel/UCDqaOBW7QWyjlfkA5h4D0ww
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YouTubeチャンネル「瀬尾真喜子の一日一即興」
毎日の即興演奏をアップしてます。
https://m.youtube.com/channel/UCznIu2HcaxawyDYC6Xo5dqw/videos?sort=dd&view=0&shelf_id=0
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https://www.instagram.com/maki_seo
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HP
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2020年度芸術文化講座 第4回「瀬尾真喜子|ピアノ&トークコンサート~印象派の音と光~」
https://m.youtube.com/watch?v=JiWmky9KZfc
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瞑想するピアニーノ 2021/08/08(日)(141日目)Meditative Pianino
〈今日のトーク〉
注)即興演奏は、6:06から、後半トークは、14:12から。
◉岡倉天心『茶の本』の琴とピアニーノ
◉何を歌うかは琴に任せる
◉私、我がないとき見えてくる世界
✳︎演奏とトークの間に1分間の沈黙の時間を持っています。