モノづくりとデザインの思考

 今回第13週目の大学院特別講義はenmonoの三木康司さんに来て頂き、お話を伺いました。

 今回のテーマはモノづくりビジネスをデザインしなおすというテーマで、副題がビジネスと禅と情熱の関係でした。まず私はこの副題の「禅」という部分がどう関わってくるのか気になっていたのですが、講義を始める際にまず瞑想から始まりました。正しい姿勢で1分程瞑想することで集中力が上がる様で、気のせいか今回の講義はいつもより集中して話を聞けました。

 enmonoは製品の企画、マーケティング、量産化を分けて事業を行っている企業で、中小企業の社長に向けて開いているzenschoolからクラウドファンディングにかける流れが印象的でした。zenschoolは社長の長所を最大限に引き出す、また引き出した上で、事業で成功させることよりも本人のやりたいことを明確にする場です。プロセスとしては、treasure hunting chartと呼ばれるものを使い、人生を振り返ることでやりたいことを明確にするようです。
 そして長所から引き出したものをクラウドファンディングにかけるのですが紹介して頂いた成功例を数点紹介すると、バネを販売している社長がバネ同士をジョイントでつないで形をつくるSpLinkというものです。この製品をクラウドファンディングにかけたところ支援額は少なかったものの、Loft、TokyuHundsなどの目にとまり販売することができたようです。このプロセスによって金属の新しい触感や、価値の再確認、また自分の仕事の見直しになりました。そして何よりこれまでB to BのみでやってきたものがB to Cへと事業を広げることができたというのが大きな結果になっていると感じました。

 今回自分が感じたことは、ニーズを考えずに製品をつくる方法があるということがおもしろく感じました。まず自分のやりたいことを見極め、おもしろいことをやってみてそれだけで事業に繋がる場合もあり、もちろん失敗する場合もあるがそれはそれで大きなマイナスになることはなく、むしろ経験として蓄積されるのだと考えました。今回の講義は考え方自体がおもしろくて非常に興味深く、クラウドファンディングにも興味がわいたので何かしら自分もやってみようと感じました。