持地佑季子『クジラは歌をうたう』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

たまには跳ばずに観るFOOTBALL

秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

 

 

図書館本。

初めて読む著者です。

 

30歳の主人公・拓海がかつて想いを寄せていた女性・睦月のブログが12年ぶりに更新された。

だが、既に18歳で亡くなっていた彼女が更新できるわけもなく。

その謎を探るため、かつての同級生へ会いに行く拓海だが…というお話。

ホラーではありません。いわゆる青春モノ。

 

文章力はいたって普通なのだが、構成力が異常。

メチャクチャ緻密に計算されている感じがするなぁと思っていたら、どうやら脚本家のようで納得。

オッサンにも響くレベルの切ない物語でした。これは文句なし。