図書館本。
イヤミス界の旗手による短編集。
胸糞話も相変わらずなのですが、家族や友人との絆や信頼が一応根底にある話が多いです。
もっとも、この著者の物語から闇の部分をなくすのは無理な相談。
テンションを上げたい時には読まない方が吉でしょう。
舞台となった白綱島は、著者の出身地因島がモデルとのこと。
島の閉塞感はさすがの筆力で実によく描かれている。
尾道市に合併したのが2006年。時代背景的にはこの辺りの話かと。
因島といえば、しまなみ海道100キロを走った時に通った島。
もう10年前なのかぁ…。