図書館本。
ネグレクトの母親と暮らし、自分の生きる意味を求めて10月の御嶽山に入った少年・潤。
悪天候の中、ひょんなことから息子かもしれない潤を探す羽目になった、強力(ごうりき)の孝。
孝は潤をなかなか見つけることができず、生命の危険が迫る…というお話。
すれ違う二人の視点で物語は進むが、描写は山の過酷さを繰り返しておりやや冗長。
山場がなく、起承転結の転部分が抜けているような印象でした。
17歳でなぜ母親から逃げられないのか。
山に行くにしてもなぜ会社に無断で行ったのか。
いろいろとツッコミどころもあります。
ちょっと説教くさかったりこともあり、感情移入は難しかったかな。