柳澤健『1964年のジャイアント馬場』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
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と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

 

 

図書館本。

 

前に読んだUWF本同様、タイトルにあまり意味はない。

「最も輝いてた年」(米3大タイトルに連続挑戦)くらいのことでしょう。

 

馬場のアメリカ遠征時代の話は興味深い話が多かった。

やはり「デカいは正義」「客を振り向かせたら勝ち」の世界なのね。

ゴッチに控室でボコられた世界王者ロジャースを、これだけ評価したレスラーもいないのでは。

 

極東のローカルチャンプ・力道山と、全米のプロモーターが認めたババ。

CWCのムタと橋本の関係を思い出した。

武藤凱旋帰国当時は橋本の方が上位評価されていたなぁ。

 

なお、本書の後半である新日との冷戦時代は既に書き尽くされており、目新しさはなし。

著者は新日派なのか、経営者馬場とレスラー鶴田の描き方にはやや悪意を感じた。

 

プロ野球時代の話も面白かったが、2軍で連続最優秀投手賞云々は正直眉唾かと。

実際にウィキにも載っているようだけど、鵜呑みにするのは危険が危ない。

1軍の登板記録はしっかりとしたデータに残っているので、それでよいではないか。

 

レスラーの振り返り談話は、裏付けをしっかり取らんと難しいわな。