永倉新八『新撰組顛末記』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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観ていた名残り。

 

 

図書館本。

 

新撰組二番隊組長の永倉が、後年小樽新聞の取材で語った記録をまとめたもの。

大坂相撲との喧嘩、池田屋襲撃など実に生々しく語られており、読み応え十分でした。

言葉遣い、仮名遣いなど含めちょっと読みづらさはあったものの、それも味か。

 

木村-力道山や1970‐80年代プロレス界の話同様、記憶違いや主観はバリバリでしょう。

永倉がその場に不在だっただろう場面も多々描かれており、かなり推測が含まれているはず。

 

それでも、近藤や土方が若くして世を去っているなかで貴重な歴史的資料であると思う。

事実、これが新撰組再評価のきっかけとなったらしい。

彼がいなければ、ただの暗殺集団として歴史の片隅に残っただけかもしれない。

 

切腹、斬首、攘夷の時代を生きた男が映画館に通ったというから、時代の進み方は凄い。

確か映画終わりで地元893に絡まれたけど、眼力だけで圧倒したのが彼だったはず。

幕末のガチ斬り合いと地元893との喧嘩では比較にならんわな。

 

そういや、元隊士阿部十郎が「 一に永倉、二に沖田、三に斎藤」と強さの順を語っている。

ほんで得意技が「龍飛剣」とか、完全にアニメ化決定やん。

 

ちなみに大甲子園・紫義塾の「永倉新一」さん。

「西藤一」よりはモブ的ではなく、御大得意の犬飼知三郎チックなルックスですね。