花粉症発症のような浦和レッズのお話(長文) | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

一足先に仕事を納め、休暇に入ったので少し時間ができました。

浦和について久しぶりにちょっと考えてみようかと。

 

蟹戦の勝利以降、BGM代わりか全く観ないかのどちらかになりました。

もう頭の片隅に5%くらいの容量でしか意識されてないのですが、一応振り返ります。

 

まずは今期のコンセプトや目標をあらためて確認しましょう。

 

例の「3年計画」とやらについては、土田さんが、

短期的な視点でものを見ることを繰り返すことこそ浦和の悪例であるとして、

中長期的なコンセプトの必要性を説いた」…と仰っていました。

そもそもそれをフィンケに頼んでおいて以下略だったわけですが、これはまぁ良いでしょう。

 

また、這う這うの体でやっとこさ残留を果たした昨年については、

⽬の前の試合、⽬の前の勝ち点を取りにいくことを優先し

本来⼤槻監督が⽬指すサッカーに取り組むことができなかった」

…と評しておりました。

優勝を掲げておいて情けない話だけど、残留は最優先マターだしこれも致し方ない。

 

これらを自分は(勝利を目指すこと自体はどのチームも変わらぬ大前提として)、

直近の試合のことだけ考えずに、将来を見据えたチーム作りをする」と理解しました。

そして、当然ながらそんなことはすぐにできないので、「3年計画」なのだな、と。

今年はその計画の初年度で、まさに「変革元年」になるはずでした。

 

一方で、「得失点+2桁」と「ACL出場圏内」 なんて単年度目標もつけています。

でもまぁ、こう言っちゃアレですが、ウチのサポは我慢がきかない。

なので、対外的に一応言っとかないとという類の「リップサービス」で、優先順位は下のはず。

 

今回こそは、本気でチーム基盤強化に取り組むのだろうと思ってました。

これまで何度も何度も騙されてるのに考えが甘ちゃんというか、完全に自分がアホでした。

心 の 底 か ら 反 省 で す 。

 

ところで、Jが再開された鞠戦の当ブログでは、

降格がないため、来季に向けていろいろと試して構わない。

昨年は勝敗以上にとにかく試合の中身がつまらなすぎて、ホント距離を置きたくなった。

立て直すために、今季のこの状況をうまく活用して欲しいと思います

…なんて書いています。

 

また、別の記事では、

・3年計画の初年→つまり再来年結果を出すための基盤強化の年である

・コロナ禍で降格がない

・5人まで選手交代が可能

・異常に歪な選手の年齢構成ピラミッドを修正する必要がある

…ということも指摘しました。

 

要は、プロである以上実力勝負なのは分かっているけれど、

「2年後は慎三も武藤も西川も槙野も全員がプラス2歳」という現実をふまえ、

「再来年を見据えるなら、若手にガチのゲーム経験積ませた方が良いんじゃないの?」

ということです。

事実、一部チームはルーキーGKに試合を任せたり、FWの一角を担わせたりしてましたね。

 

伊藤や武田、彩艶らは30代レギュラー陣の実力とはまだ差があるかもしれない。

そりゃそうだ。

一番近くで見ている監督たちの方がその辺は詳しいに決まってます。

 

でも、彼らの1試合を見て「ホラ見ろ通用してないやんけ」とサポがドヤ顔で語るのも違う。

だって、ベテランたちが出た試合だって結果や内容がアレなんだし。

 

しかも、「3人交代なら難しい」「降格ありなら博奕」という起用も、今季に限ってはできた。

たとえ若手の凡ミスで連敗したって、例年とはダメージが比べ物になりません。

昨年のような残留ギリギリラインの終盤戦だったら難しかったでしょうが。

 

シーズンが進むと、いつの間にやら目先の勝利に一喜一憂する日常が戻っていました。

柏に攻勢をしかけ仙台に大勝すると、サポも何だか反応が怪しくなりました。

何だ結局今までといっしょやないかい…、と、これで完全に嫌気がさしてしまいました。

 

有り体に言えば「また裏切られた」と感じたということです。

後押しするモチベーションはすでになく、本格的に浦和から距離を置きました。

蟹戦後のブログ記事の最後には「もういいです」と書いてますね。

同時に、BSの速報JもGGRも録画登録を華麗に削除しました。勝っても観てません。

 

最終的な勝ち点や順位は、これを書くにあたりネットで見て初めて知りました。

今季が13勝7分14敗の勝点46の10位、43得点56失点(△13)。

ちなみに昨年は9勝10分15敗(勝点37)、34得点50失点(△16)で辛うじて残留。

 

即戦力補強がレオとデンくらいだったことを思えば、大槻さんは相当頑張ったと思います。

もし通常シーズンで残留がミッションだったら、文句なしの結果。

(蟹戦の6得点があるので、これが数字以上にまともに見せてる面も否定できませんが)

 

それでも、今季の特殊な状況は活かすべきでした。

 

彩艶いきなりの先発が不安なら、成長までの数年を福島で考える手もあったし、

伊藤や武田は途中交代でももっと使った方が良かったし、

橋岡はそろそろ適正地の真ん中で勝負させたかったし、

FWの軸は杉本を据えて活かし方を考えた方が後につながったのではないか

…と個人的には思ってます(杉本は今季結果が出せてませんが、それはまさに結果論)。

 

大槻さんのマネジメント能力の限界もあったのかもしれないけど、

やっぱりフロントの掲げたACLやら得失点やらが壁になった気がします。

 

それと、あまり言いたくないけど一部のサポも現実を見るべきだった。

「3連覇が3年計画」というのは、気概としてはアリだけど、状況的に非現実的

万年下位だったロッテオリオンズが、ただただ130戦全勝を目指したのに似ていますね。

(ちなみに当時の王者西武は、確か勝率を現実的な数値目標として落とし込んでいました)

 

さて、私が突然浦和に対する熱量を失ったように感じるだろうけど、そうではありません。

そりゃ優勝してほしいし、いずれ常勝軍団になってほしいけど、

勝った負けたとか、強い弱いはあまり関係ないです。

 

昇格できたから笑い話にできる「誰もが知ってる大物外国人監督(だっけ)」から、

オフト3年計画の前倒しムチャ振り、

開幕連敗だけで低迷期&ACLの恩人オジェック解任、

「浦和の伝統」を作るために呼んだはずのフィンケ契約非更新、

フィンケの土台を灰燼に帰したペッカー導入、

火中の栗を拾ってくれた堀氏&大槻氏への安易な引継ぎ・丸投げ

…と、数十年を跨ぐ数々の行き当たりばったり政策に、少しずつイライラが募っていきました。

 

あと、毎度おなじみの2種ルーキー獲得→即レンタル→契約非更新もホント腹立つし。


まぁアレだ、抗体が一定の水準を超えると突然花粉症が発症する、てやつ。

それと一緒ですね。自分の許容範囲の器をはみ出した。

以前は退団選手の挨拶をまぁまぁ棒代わりに使われてましたが、もう限界でした。

 

フロントだって当時と人も違うだろうにこれなんだから、もう「体質」としか言いようがない。

これを変えるのは、そう簡単ではないだろうなと思います。

 

さて、来年のお話。

 

前述のように、今回のイラつきの最大の原因であるクラブの体質は、そう変わらんでしょう。

なので、彼らが示す強化方針については、今後話半分で聞くことにします。

「長期的な視点」とか言い出したら、せいぜい5試合と考えることにしますし、

「必ずタイトルかACL」は、サポうるさいし一応言わなきゃね、と思えばストレスもない。

 

監督が変わるんだから、そりゃ戦術も試合内容も変わってくる。

面白いサッカーをするかもしれないし、連勝街道をひた走るかもしれない。

 

ちょっと調子が良ければ、また優勝だ最低限ACLだ言い出すんだろうけど、

現実的な目標はちょい盛りでもせいぜい「今季以上の勝ち点か順位」だと考えます。

 

で、個人的には来年の至上命題はあくまでも「残留」(と守備再構築)。

試合内容改善より世代交代より、まずはこれが目標としては最優先かなぁ。

ミシャ広島みたいに、「落ちても初志貫徹して土台を云々」はウチには無理でしょう。

 

シーチキン制度は中身よく読んでないけど、要は権利代払えってことすね?

まぁ、これはクラブも苦しいだろうし、お布施として出しました。

(〆切忘れてたけど、留守電に営業から電話が入ってました)。

 

コロナ収束も見えてこない今、スタまで行くかどうかまでは正直決めていません。

ただ、フロントを信じることは金輪際ないと思うけど、チームスタッフ・選手らに罪はない。

なので、もう少し前向きな気持ちになれたらその時には、と思ってます。

…時間が解決してくれるかなぁ??