図書館本。
分厚い木村政彦本の後なので、軽い軽い。
通勤1往復半で読了。
かつて連合赤軍に属した女性が主人公。
「忘れたい過去」から逃れられない主人公の心情を描いているが、
さすがイヤミスの名手である著者の面目躍如といったところか。
連合赤軍事態に嫌悪感がある人が多いだろうから、共感は得にくい設定ですね。
正直に言うと、オチはかなり序盤で読めてしまったというか、
「まさかそんな陳腐な」というイヤな予感が当たったというか…。
そこは少々残念だった。
本書には、山岳ベース事件やあさま山荘事件に絡む実在人物が多数登場。
前に読んだ林芙美子氏をネタにした小説もだけど、いくらフィクションとはいえ、
こういうのって遺族に許可要らんのかね?