図書館本2冊目。
ホラー小説の旗手が、近未来の日本を描いた短編集。
時代設定はおおむね今から100年後。
AIやヴァーチャルに振り回されるストーリーが多い。
荻原浩あたりが描いたら、大団円を迎えてうまくまとめそうな題材。
電車乗っても外食しててもスマホを手放せない今の日本人からすると、
時代的にも生活様式的にも、そう遠くないことを描いているような気はした。
実際、「ネットで葬儀」はともかく、墓参りなんてすでに行われている。
過剰な演出が鼻について全く好みではないのだが、
「世にも奇妙な物語」なんかで映像化は容易そう。
面白かったが、「ぼぎわん」や「ずうのめ」の恐怖に比べてしまうとやや物足りなかった。
一番最初の「コンピューターお義母さん」で、あるメロディが浮かんだ人はジジババ確定。