澤田瞳子『夢も定かに』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

 

 

先週、ようやく区立図書館の一部機能が復活したので、何冊かまとめ借り。

 

時代小説といえば戦国や幕末ばかりで、奈良や平安の時期なんて特に少ない。

そんなわけで、「奈良仏教史」を専門とする研究者でもあるという著者作品を初体験。

評価がかなり高く、前から一度読んでみたかった方ではありました。

 

聖武天皇の時代、後宮で働く采女たちを主人公にした短編集。

先日読んだ『四神の旗』同様、藤原四兄弟と長屋王が権力争いをしております。

ストーリー的にはずっと些末なことを扱ってはいるが、当時の様子が偲ばれ興味深い。

 

著者の母君も作家さんだそうで、文章力も確か。

時代考証は間違いないだろうし、情景描写がすうっと頭に入ってきます。

 

次回は別の本を試してみよう。