- どんなに上手に隠れても (講談社文庫)/講談社
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図書館本ラスト、5冊目。
コンビ作の名手による得意の(?)誘拐モノ。
人気アイドルが白昼堂々、TV局から誘拐される。
彼女を使った広告業界、芸能事務所、警察、フリーカメラマン…
さまざまな立場で思惑が絡み合い、なかなかのドロドロぶりになっている。
その代わり、被害者のアイドルはちょっと空気。
もっとキャラを持たせてもよかったかも。
読んでいて「こいつやろ」と思った犯人は見誤っていた。
読者をミスリードさせる技術もさすがである。
ただ、途中の身代金受け渡しの振り回し描写は少し冗長で、飽きが来た。
傑作『クラインの壺』や『99%の誘拐』には及ばないかなぁ…