陳舜臣『曹操残夢』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

曹操残夢―魏の曹一族 (中公文庫)/中央公論新社
¥価格不明
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図書館本。

孔明死去で終わる「三国志」作品が多い中、曹家から司馬家の権力移動を描いた珍しい作品。
年代的にも三国志の醍醐味のひとつである戦の場面はほとんどなし。

小説なので、甄氏の扱いなどオリジナルな解釈(?)もあるが、多くは史実に基づいた描写が中心。
魏の安定っぷりと滅亡へのフラグ立てが丁寧に書かれており、実に興味深かった。

これだけ浪漫溢れる時代に、日本はまだ卑弥呼だ弥生土器だ言ってるんだものな。
中国4000年(?)、やっぱハンパないと思うわ。