- 99.996%はスルー 進化と脳の情報学 (ブルーバックス)/丸山 篤史
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大掃除の時期恒例と言おうか、編集部からの「ご自由にお持ち下さいコーナー」からゲット。
「書評依頼」等で届いた本や編集の参考に使った本の大放出が行われるのだ。
バリバリ文系人間なのであまり科学系の内容は読まないが、ちょっと幅を広げようかと思い読破。
まず、タイトルに釣られてムキーという方はあまり向かない。
つか、そういう本を読み慣れてない方にはおすすめしない。
こういう本は基本「さおだけ屋はなぜ潰れないか」をイメージして読むべきかと。
ネット社会になり情報量がクッソ増えてるけど、人間の脳の処理能力は変わってないし、という話。
言いたいことは分かるし、実際その程度の情報しか活用してないのだろうが・・・
副題のとおりに純然たる科学的アプローチがなされているかと言われると、ちょっとギモン。
全体的に話にまとまりがあまりないし、砕けた大阪弁での語りも賛否が分かれるだろう。
出版の人間としては「スルーされない情報とは」に興味があるのだけど、そこは数行で終了。
「ツァイガルニク効果」と3度唱えておけばオールオッケーらしい(※やや誇張表現あります)
実用向きではなく、教養書として一読するなら「あり」か。
無料だから手に取ったが、この内容だと買ってまで読みはしないだろうなぁ。
ところで、我が両親はネットもやらないしスマホも持ってないが、充分に幸福そうである。
得る情報が増えることが幸せなのかというと、決してそんなことはないのかなぁとも感じる。
スマホのCMなんて、完全に人間がスマホに振り回されているようにしか見えんもの。