『Mystery Seller』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。


Mystery Seller (新潮文庫)/新潮社
¥788
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先日の長旅出張で読破。図書館本です。

ミステリの短編を集めたアンソロジー。
収録作家は、島田荘司、有栖川有栖、我孫子武丸、米澤穂信、
竹本健治、北川歩実、長江俊和、麻耶雄嵩。

俺が読んだことあるのは島田・我孫子・米澤の3氏だけで、あとは初読。
どうしても普段読むものに偏りが出るので、新たな出会いを期待したのだが。

正直、「これは」と思うパッとした作品はなし。
『Story Seller』シリーズに比べると、内容で明らかに見劣りすると感じた。
純粋にミステリを期待して読むと、「これじゃない」感がハンパないです。

唯一、我孫子氏の作品はさすがと思いつつ、同氏の作品にはすでに同様のトリックがある。
読みやすいのは、(ミステリというジャンルなのか微妙だが)やっぱ米澤氏。

麻耶氏のは意味分からん。いや、分かるんだけど、主人公(と犯人)それでいいのかよ・・・。
どこか読み落としているのかもしれないが、ハッキリ言ってマジキチ作品。
「狛兎」のいるうさぎ神社が登場、ってとこに少し反応した程度だわww

余談だが、K談社が企画まるパクリの『ULTIMATE MYSTERY』 というのを出版してた。
見る限り後発はこちらで、装丁までほぼいっしょのイメージ。
編集時代は自分もプラン会議で苦労したけど、さすがにここまであからさまなのは出したことない。