荻原浩『4度目の氷河期』 | たまには跳ばずに観るFOOTBALL

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秋田出身の埼玉住み。
読んだ本の感想やランニングの記録、競馬観戦、国内散策や
日々の出来事などを、とりとめもなくチラシの裏にウダウダ
と書いています。
ブログタイトルは遠い昔よくサッカーを飛び跳ねながら
観ていた名残り。

インフルでわずか12名の秋商が東北制覇。これでセンバツ行きをほぼ確定。

しかも4-1、1-0、1-0、1-0。1-0のうち2試合がサヨナラ勝ちだとか。

攻撃陣の迫力はちと疑問だが、この勝負強さと投手力は久々に期待できそうな予感。


四度目の氷河期/荻原 浩

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またまた荻原浩です。

実に引き出しが多い作家だなぁ、と素直に思う。


“クロマニヨン人の子ども”である18歳男子が主人公。

彼が幼少時からの思い出を振り返る(?)作品。


着想はかなり入りにくいが、文章は読みやすいのでサクサク進みます。

1500メートルを経てやり投げの選手として活躍したり、さまざまな事件を起こしたり・・・

シングルマザー、いじめ問題、家庭内DVに恋愛とエピソードには事欠きません。
正直、ちょっと盛り込みすぎな気もした。


青春小説というか、家族小説というか、恋愛小説というか…

子ども時代に出会った女の子・サチがいなければちょっと辛かったかも。


最後にあっと驚くような仕掛けがあるわけでもなし。

なので好き嫌いは結構分かれる話かもだが、分量的にも出張や遠征に持っていくと重宝しそうな一冊。

個人的には嫌いじゃない。