猿蟹合戦。
みちのく出身としてはどうしても気になる試合。
山形がどちらかがJ1に行ってしまうと来年観られなくなる。
ぜひとも今年のうちに初観戦しておきたかったカードだ。
観客数はほぼ半々。ただし声量は仙台が上。
山形のゴール裏は試合開始1時間前まで3割程度の埋まり具合だったのが、いつの間にかほぼ満席に。
秋田人ほどではないが、ゆったりした気質のあらわれか。
青白にスタを染めあげる山形に対し、仙台サポはその”代表カラー”に反応し、
「バモニッポン」と「アイーダ」を歌い揶揄。山形側は苦笑。
他にも高校野球風に「かっとばせー仙台!山形たーおっせー!」や
「GO TO HELL 山形」など、いじり倒す。
何だか芸風が東京みたいになっている。
試合途中に「落ち着け村上」コールなんてのもあったし。
さて、今日は主にダービーらしい雰囲気を感じに行ったのだが、
今J2最大の(?)注目選手・佐々木勇人も楽しみだった。
サブスタートながら仙台のブーイングは小原の次に大きい。
脅威の選手という認識は高いようだ。
臼井(今日は出場停止)と佐々木の右サイドはJ1でも通用しそう。
とりあえず途中出場で50㍍5秒9の快速を一度だけ披露してくれた。
試合は山形ペースで進むも、中盤で互いに潰し合う展開。
というよりはミスパスで流れを自ら止めてしまっていた。
それでも山形はダイレクトパスで3、4本連続で繋ぐこともあり、
割と簡単に仙台を崩していたのだが、最後が枠に飛ばない。
仙台はシルビーニョが孤軍奮闘。
その運動量、ハッキリ言って凄まじい。
山形もどうにも彼だけは止められなかった。
起用法が違う。調子は悪い。
仙台サポからすればいずれにしろ本来の出来ではないそうだが。マジッすか??
シュウェンクはどうしようもない。
技術はあるのかもしれないが、空中戦で負け、オフサイドには再三引っかかり、
マンマークされるとシュートも撃てなくなる(今日も確か1本だけだったような・・・)。
彼に助っ人枠を使うのは非常にもったいない。
少なくとも仙台のサッカーには合っていない。
後半、山形の一方的な試合になるも、なんとか仙台が凌ぎきり、スコアレスドローで終了。
このみちのくダービー、仙台の方に「負けたくない」という意志を強く感じた。
J1経験者としての意地か、東北の盟主としてのアイデンティティの証明が理由か。
観衆、19500人弱。
往復約750キロ、シンドかったが観にいって良かった。
#長距離の運転のため、最近聞いてなかったあるアーチストのCDを久々にまとめ聞き。
#このアーチスト(つか本人曰く「唄うたい」)についてはそのうち書きたいと思う。