昔、大山総裁が雑誌で言っていた。
「これからはロシアの時代だよ、君ぃ」と。
結果的には先にブラジル時代が来たが、
極真のA・ピチュクノフやレチ・クルバノフは言うに及ばず
PRIDEを見てもいまやブラジルと並ぶ格闘大国だ。
前田日明はリングス時代、普段飲んでいる水がとんでもない硬水だから
彼らは骨太なんだ、と言っていたが、案外当たっているような気がする。
K-1のイグナショフ。去年俺が優勝候補筆頭だと思っていた男。
総合力ではレミーやマイティ・モーを遥かに凌駕する力を持っているはずなのに。
予選1回戦、何を慎重にやっているのか分からないが、内田に完敗。
このまま消える選手であってほしくないが・・・
それにしても、あのカトゥーを1Rで葬る選手がいるとは、世の中は広い。
最後には元大道塾王者・シュルトが立ち塞がったが・・・
大道塾ファン(つか元塾生・・・)としては嬉しい限り。
締めも投げも関節もできるのでPRIDE向けかと思っていたら、
空手家らしく立ち技で実績を残している。
正道に移籍(?)したのは知らなかったが。
バンナ対アビディはテレビ局が必要以上に因縁を強調するので興味なかった。
普通に戦えばバンナの負けはありえない。
2Rで接近戦に拘こだわりすぎて、パンチの距離を自分で殺してしまったのが苦戦の原因だろう。
アビディが普段以上に頑張ったのは見事だったが。
個人的にはK-1最高の名勝負は95年のアーツ対グレコ。
魂と魂の極上のぶつかり合いが見られたあの試合。
キック対空手という図式はあったが、変な煽りは不要だった。
今年の決勝トーナメントでは最高のドラマを見たいものだ。