ようやく小説「一億分の一の小説」の限定版が皆さんの手元に届いたようで、
ホッと一安心しております。一年延期してしまい申し訳ありませんでした。

UVERworldのドキュメンタリー映画「THE SONG」を撮る前に、
彼らの楽曲を全部聴いていた時に特に印象に残った曲「一億分の一の小説」。
曲と詞自体もそうですが、この曲が生まれた理由を聞いた時に、より一層この曲に
興味を持ち、自分の中で物語が膨らんで行きました。

そして、この曲から映画を作りたいと思いました。

物語を膨らましていくうえで、舞台になる場所を屋久島に決めると、
ドキュメンタリー映画の公開が終わった2012年の秋に屋久島に飛びました。
一週間ほど現地の人から話を聞いたり、実際に島を巡って物語を作り込んで行き、
2013年の春に130ページほどの脚本を書き上げました。

そこから色々と展開がありまして、自分の脚本をベースに小説を作る事になりました。
紆余曲折ありまして、その後2年位かかりましたが、こうやって皆さんの元に物語を
届ける事が出来て嬉しく思います。

この作品には、自分自身の人生観を多く詰め込み、
そこにUVERworldの詞からインスパイアされた思想も更に込めて群像劇にしました。
そして屋久島の自然。透き通るような綺麗な水も、一度汚れてしまったら、
綺麗にする事は非常に難しい。それは人間の心も同じ。

多数のキャラクターと、屋久島の自然をリンクさせた人間物語。

どうか多くの人達に読んで貰えればと思います。
一般書店では9月19日発売になります。