(神の声)
教育関係で有名な話があるんだけど、聞く?
(わたし)
何もったいぶってるんですか。
話したいんでしょ
(神の声)
どうしてそういう言い方するんだ。
ワシの心が傷つくやん
(わたし)
で、どういう話ですか?
(神の声)
スルーかい。
あるテレビ番組で、とある文化人的女性タレントがね
(わたし)
短くまとめてください。いつも長いんだもん
(神の声)
それもそうじゃな
(わたし)
今日、素直ですね。
(神の声)
あんな。
そのタレントの娘の体験なんだ。
学校で先生が「氷が溶けたら何になりますか?」
と、生徒に問いかけ
その娘を除く全員が「水になります」と答えたんだとさ。
(わたし)
ひょっとして、その娘だけ違う答えをした。
(神の声)
ピンポーン。そうなんじゃ。
「春になります」と答え、先生から×をもらったとさ
(わたし)
そのタレントさんが
「だから日本の教育はだめ」みたいな。
(神の声)
そうなんじゃが、ワシにも話させろや
その娘の答えは、ユニークで頭いいでしょ。
までは言い過ぎでも、×は無かろうと思うわな。
(わたし)
画一的でなく、個性があっていいじゃないですか
(神の声)
そういう人が多いだろうね。
それは、この質問が
「氷が溶けたら」と、“が”になってるからなんじゃね。
先生が
「氷は溶けたら何になりますか?」と質問していたら
「春になります」はありえないでしょ
(わたし)
ほー、気が付かなかった。
(神の声)
こういった思い違いは、よくおこるんだな。
今の学校教育は個性を伸ばせと言いながら
画一的な指導ばかりしているのはけしからん
この娘の例が示している。
という文脈の中で
そうだそうだと大同唱になっちゃうんだ。
(わたし)
まじでそうですね。
(神の声)
元々の質問はどうだったかの検証は全くなされないんだな
付和雷同とも言わないけど
一見、正論正義に惑わされることって多いと思うでしょ。
(わたし)
言われるまで気が付かなかったけど本当にそうですよね。
(神の声)
“が”と“は”の使い方を言いたかったわけじゃなくて
(わたし)
私だって、そうじゃないだろうなとにらんでました
(神の声)
スゴ~イ
(わたし)
あ、また上から目線
(神の声)
ワシ、神様だもん
(わたし)
はいはい。
(神の声)
人間って、自分に都合のいいように思い込むことがあるんだ。
(わたし)
ですよね~
(神の声)
軽っ!
(わたし)
就活なんかでも、自分勝手に思い込んで
思い違いをしないようにしっかり話を聞けってことですよね。
(神の声)
あちゃ、ワシがまとめようと思ってたのにー
ま、いっか。
その通り
しっかり話を聞いて惑わされないことじゃな
(わたし)
はーい
(神の声)
蛇足じゃが、特に就活では
「氷が溶けたら春になります」の回答の方が
内定みたいなことで宣伝されがちじゃから
注意してくれよ
(わたし)
ドキッ
…明日はどうなりますやら