生きるものと死ぬもの


塔=城=町=神世界=入り口=人間界


巨大な塔の上 一人の男が町から出ている煙を見ている。


町からはたくさんの人の叫び声。兵士たちの剣の交わる音。


男は口を開いた。


イザナギ「遅かったな。」


草むらからもう一人の男が現れた。


アッラー「これでも急いだんですがね。」


アッラーは少し笑って見せた。


イザナギ「神の世界を混乱に招き、兵士まで操るとは昔と変わってないな。」


アッラー「仕方ないだろ。封印されてたんだ。イザナギは老けたな。」


イザナギとアッラーは知り合いなのか。


それにしてもアッラーは若くイザナギはお爺さんのような姿をしている。


イザナギの顔がよりまじめになった。


イザナギ「それよりお前がここに来たってことは俺の命が目当てだろ。」


アッラー「いかにも。」


イザナギ「ならかかってこい。俺もお前となら本気でやれそうだ。」


アッラーは剣を抜いた。


アッラー「ではよろこんで。」


アッラーはイザナギめがけて走った。アッラーの背中からは煙がもれている。


イザナギが冷静に10センチ程度の石を二つ拾うと片方の石をもちあげた。


アッラー「イザナギ!!俺に物質の攻撃が効かないことも忘れたのか!?」


アッラーは笑って速度を上げた。


イザナギは顔色ひとつかえずに石を振り下ろした。


そしてもうひとつの石にぶつかった。


カッ!!

火花が飛び散った。


イザナギは息をおもいっきり吸い込み、火花めがけて吹いた!!


ブオオオオオオオオオ!!!!


火花は大きくなり炎にそして火柱にそして最後には火炎になり


アッラーに襲い掛かった。


アッラー「何!?」


アッラーは足を止めた。

アッラー「煙の壁(スモークウォール)!!」←英語の発音に自信ないです。

アッラーの手からものすごい量の煙が吹き出てきた。


イザナギ「無駄だよ。火は煙を巻き込み燃え盛る!」


アッラーは後ろに飛び上がって火炎を逃れた。


アッラー「危なかった。どうしてお前が炎なんか使えるんだ!」


イザナギは黙っている。


アッラーは笑った。


アッラー「そうか。そういうことか!お前体の中に息子の命を封じ込めてるな。」


イザナギの額には汗が流れている。


アッラー「それも4番目のカグツチか?殺したことにして命だけはとどめてるのか?」





イザナギは小さく「だまれ」とつぶやいた。


しかし炎の音にアッラーには届かなかった。


アッラー「しょせんお前は人間の血を受け継いだ人の子か?神様ぶってんじゃねーよ!」


イザナギには特殊な特性や技がなかった。それをアッラーは知っていたのだ。


イザナギ「だまれ!!」


イザナギの顔はみるみる恐ろしくなっていく。まるで鬼の仮面をかぶったように。


イザナギは両手をアッラーに向けた。


イザナギ「闇の野原(ダークフィールド)!!」


アッラーの足元から黒い紫のような吹き荒れた。そして煙から黒い手があらわれて


アッラーの足をつかんだ。


アッラーはそのとき何を見たのか恐怖の顔をあらわにして叫んだ。


アッラー「うわああああああああああああああああ!!!」


アッラーはもがこうとするが、さっきまで硬かった地面がやわらかくなり


足を地面の中に吸い込もうとしてうまく足が動かなかった。


アッラー「なんでお前が闇を操れるんだよ!!まさかまたお前の息子の力か!?」


イザナギ「落ちろ!闇の世界へ!」


闇の手はアッラーの顔をつかんだ。


アッラー「うわあああああああああああああああ」


アッラーの顔がどんどんと変わっていく。


イザナギ「どうなってる!?」


???「太陽の盾(サンガード)!!」


アッラーを取り囲んでいた闇は浄化していった。


???「まったく兄さんは何も考えないで戦うんだから困っちゃうよ。」


イザナギ「お前は・・・。」


???「そうだよ。双子の弟ラーさ。」←すいません、実際は双子じゃないです・・・。


ラー「まったく僕まで飲み込まれるところでしたよ。」


イザナギ「闇の手(ダークハンド)!!」


イザナギの手が大きくなり、ラーを包み込んだ。


ラー「太陽の灼熱(スコーティングサン)!!」


ラーを囲んでいた闇の手が振りはらわれた。


イザナギ「あっちぃ。」


ラー「闇の神でもないお前が太陽神の俺に勝てるのか?」


イザナギは動けなくなっていた。


ラー「それでいいんだよ。」


ラーはゆっくりとイザナギに近づいていった。


ズポッ!


ラーの手がイザナギのお腹を貫いた。


イザナギ「ぐはっ!!」


ラー「これでおしまい。」


イザナギの体は浄化されていく。


イザナギ「後は任せ・・・。」


イザナギの体は消えていった。

















運命


スサノオ「クシナダ!?」


スサノオは大声で叫んだ。


クシナダ「はい。そうです。」


スサノオ「そうか・・・。どこかで聞いたことあると思ったら君が・・・。でもどうしてこんなところに?」


クシナダはうつむいた。


クシナダ「カグツチ様が・・・。」


スサノオはその名を聞いたとたん目を見開きクシナダに近づいた。


スサノオ「カグツチがどうしたんだ?」


クシナダ「カヅツチ様の炎で私の稲はすべて燃やされました。なので私は人間界へ逃げました。」


スサノオ「そうか。それはすまなかった。」


クシナダは顔をあげ手を横へ振った。


クシナダ「いえ!スサノオ様は何も悪くありません。」


スサノオ「でもカグツチは俺の弟だ。俺の責任でもある。」


クシナダは話をそらそうとした。


クシナダ「私はもう気にしていません。それよりご飯を食べて今晩のために少し休んでください。」


スサノオは申し訳なさそうな顔をしてクシナダに従った。








援軍


バンッバンッバンッバンッバンッ


ツクヨミ「はぁっはぁっはぁっ・・・。」


アマテラスは額の汗をぬぐった。


アマテラス「きりがないわね。」


ツクヨミ「ちょっと休憩・・・。」


ツクヨミはしゃがみこんだ。


アマテラス「そうね・・・。」


二人は座り込んだ。


ザッ ザッ ザッ


兵士「てめーら、散々暴れてくれたな!」


二人は囲まれてしまった。


ツクヨミも汗がたれている・・・。


ツクヨミ「おいおいおい、まじかよ。もう無理・・・。」


アマテラス「あんた、立って戦いなさいよ・・・。」


ツクヨミは倒れこんだ。


ツクヨミ「無理だって・・・。」


???「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」


バッバッバッバッバ!!!!!!


兵士達「うわあああ」


ドサッ ドサッ ドサッ


兵士達は倒れている。

???「大丈夫ですか?」


ツクヨミ「はぁ・・・。はぁ・・・。だれだ・・・。」


???「すいません。俺のせいでこんなことになってしまって。」


アマテラス「あなたは・・・。猿田彦!!」


猿田彦とは交通安全の神。 元の人々を無事に日本に連れてきたのもこいつである。


ツクヨミ「猿田彦・・・。お前、引っ込んでろ、危ないぞ・・・。はぁ・・・。はぁ・・・。」


猿田彦「いえ。私の出したごみは私が回収します。」


アマテラス「そうね・・・。じゃあ任せようかしら。」


猿田彦「はい!任せてください。」


猿田彦は海岸を見た。


猿田彦「まってろ、ごみ共!!全員吸い込んでやる!!」


猿田彦は走っていった。


ツクヨミ「大丈夫なのか・・・?あいつに任せて・・・。」


アマテラスは笑顔で答えた。


アマテラス「彼を怒らすと怖いわよ。」








忍び寄る影


天上門にて・・・。


天上門とは天上界と下界をつなぐひとつの道である。


天上人が下界に降りるにはこの門をくぐるか


イザナギの家の近くにある。時空門を通るしかない。


門番A「しっかし暇だな・・・。」


門番B「でもスサノオ様があわてて出て行っただろ。」


門番A「なにかあるのかな。」


門番B「・・・・・・。」


門番A「しっかし暇だな・・・。」


スタッスタッスタッ


門番B「なにか足音がしないか?」


門番Aはあくびをした。


門番A「冗談だろ。気のせい気のせい。」


スタッスタッスタッスタッ


門番B「ん・・・。人が見えないか?」


門番A「あぁ?どこだよ。」


門番Bは指さした。


門番B「ほら!あそこだよ、あそこ。」


門番Aは目を細めた。


門番A「本当だ・・・。やべ、配置につくぞ。」


スタッスタッスタッスタッ


その者はマントで顔を隠し、門の前で立ち止まった。


門番A「そこのもの、名を名乗れ。」


???「どけ。」


その者は冷たく静かな声で答えた。


門番Bはその者の顔をのぞいた。


門番B「おーい、聞こえてんのかー?」


???「どけ。」


門番Bはその者の肩を掴んだ。


門番B「聞いてんのか?おい!」


するとその者の体はだんだんぼやけてきて


最後には門番Bの手からすり抜けた。


門番B「な・・・。」


門番Bは周りをみたがどこにも


その者の姿はなかった。


ザクッ!!


門番B「え・・・。」


門番Bは腹から突き出ているものが


目に入った。


血が噴出している。


門番B「なんで・・・。」


???「どけ。」


門番Aは逃げ出した。


門番A「うわぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!」


またその者が徐々に薄れていく。


門番Aはふらついて、つまずいた。


バタッ


???「もう終わりか?」


門番Aの顔の横にはその者の足があった。


門番A「ひゃっ!」


門番Aは立ち上がって槍を構えた。


門番A「うわぁぁぁぁぁぁ」


ザクッ


門番Aの突き出した槍はその者の体を貫いた。


門番A「はぁ・・・。はぁ・・・。ざまぁみろ!」


その者は口を開いた。


???「もう終わりか?」


ガツッ!


その者の手が門番Aの首をとらえた。


???「名前が知りたいなら教えてやろう。」


門番A「うがっ・・・・。」


???「イスラムの頂点、アッラーだ。」


門番Aは槍を抜いてまた刺した。何度も何度も


目からは涙がこぼれて、口からは泡をふいている。


???「無駄だ、俺には原型がない。」


槍で刺したところは煙になりまた体に戻っていく。


???「お前にはもう興味はない。死ね。」


アッラーは手に力を入れた。


するとみるみる門番Aの顔には赤くなっていった。


鼻から血がたれていった。


門番A「かはっ!」


口から血を吐き出した。


最後には目が充血してきて


赤い涙が流れている。


アッラーは手を離した。


どさっ!!!



アッラーは空を見上げた。


アッラー「待ってろ!イザナギ!貴様の体を切り刻んでやる!!」


アッラーは不敵に笑った。


アッラー「ふふふ・・・。ハッッハッハッハッハ!!」















傷跡



山奥にて・・・。


クシナダ「ここが私達の村です。」


スサノオはまわりを見渡した。


スサノオ「ここがってどこが?」


クシナダ「ここです。」


そこにあったのは村というより廃墟だった。


家は跡形もなく粉々になっていて、地面には3本の長い爪あとが


ところどころに残っている。


クシナダはスサノオが口を開く前に言った。


クシナダ「これは・・・。オロチの爪あとです。」


クシナダの体は微妙に震えている。


仕方のないことだ。クシナダも被害者の一人なのだから。


スサノオ「すっげぇ。」


スサノオはクシナダなどおかまいなしに爪あとの横にしゃがんで眺めている。


スサノオ「イザナギ様の飼っていた蛇がここまで凶暴とは・・・。」


クシナダはスサノオに問いかけた。


クシナダ「なにか策はございますか?」


スサノオはキョトンッとした顔でクシナダの方を向いた。


スサノオ「え・・・ないよ。まぁどうにかなるんじゃない。」


クシナダはあきれた顔をしている。


スサノオ「日本昔話ではたしか女装して酒でよわせて一気に首を切るらしい。」


スサノオは言った後にしまったという顔をした。


クシナダはスサノオに近づいていった。


クシナダ「昔話?」


スサノオは立ち上がって手をふった。


スサノオ「いや、なんでもない!」


未来の話は決して話してはいけない掟だ。


スサノオ「まぁ、直接戦ってみるわ。」


スサノオは女装をしたくなかった。


クシナダ「しかし、相手はすっごく強いですよ。危険すぎます。」


スサノオはまったく話を聞いていない。


スサノオ「よっしゃ、今夜出発だ。」


スサノオはオロチよりも新しい武器のことで頭がいっぱいだ。


クシナダ「は・・・はい・・・。」


スサノオ「そうと決まったらなにか食べ物はないか?」


クシナダは荒れ果てた田んぼに近づいていった。


そして田んぼに手を入れた。


あたりは静まり風がやんだ・・・。


すると田んぼがだんだん光っていった。


スサノオ「クシナダ・・・。何をしてるんだ?」


クシナダの手を中心に緑の光が何度も何度も田んぼに広がった。


驚いたことにだんだん枯れ果てた稲穂がどんどん元気になっていって


最後にはまるでさっきまで荒れ果てていたのが嘘のように


稲が満面に広がっている。


スサノオは口を開いてクシナダを見ていた。


スサノオ「お前は一体・・・。」


クシナダは笑ってスサノオを見つめた。


クシナダ「まだ気づかないのですか。スサノオ様。」


スサノオはあとずさった。


スサノオ「お前は誰なんだ?」


クシナダはスサノオに一礼して答えた。


クシナダ「豊作の神クシナダでございます。」


クシナダの言葉にスサノオは固まってしまった。

弟よ馬になれ


タッタッタッタッタッタッ


アマテラス「ちょっと待って!!」


アマテラスはツクヨミの手を引っ張った。


ツクヨミは急に引っ張られてこけそうになった。


あわてて手を離してたいせいを立て直した。


ツクヨミ「なんだよ。急に止まるなよ!!」


アマテラス「いいこと考えたんだけど聞く?」


アマテラスは戦場の中とは思えないほど笑顔で話した。


ツクヨミ「遠慮しとく。」


アマテラスはツクヨミに近づいた。


ツクヨミはあわてて引き下がった。


アマテラス「どうしてよ?」


ツクヨミはアマテラスから目をそらしておそるおそる言った。


ツクヨミ「だって姉ちゃんの提案、いいことなかった。」


アマテラス「何よ失礼ね!!だったらいいわよ!ふん!」


アマテラスはそっぽを向いた。


ツクヨミはやれやれといった表情でアマテラスに話しかけた。


ツクヨミ「俺が悪かったよ。姉ちゃんの考え、教えてくれよ。」


アマテラス「仕方ないわね。」


ツクヨミは小声でつぶやいた。


ツクヨミ「うぜぇ・・・。」


アマテラス「え?なんだって?今何か言った?」


ツクヨミ「な・・・なんでもねぇよ。もったいぶらないで早く話してくれ。」


ツクヨミはアマテラスの地獄耳にはかないそうもない。


アマテラスは地面に指さした。


アマテラス「ツクヨミ!!ひざまずいて。」


ツクヨミ「おぉーいい提案だ!って ええ???」


アマテラスに笑顔が消えた。


アマテラス「え?じゃねーんだよ!さっさとひざまずきやがれ!」


ツクヨミはびびってひざまずいた。


アマテラスは笑顔に戻った。


アマテラス「すっご~い。やれば出来るじゃない。」


ツクヨミ「悪魔だ・・・。」


アマテラス「何よ。私は立派な神様よ。」


ツクヨミ「はいはい。で?どうすればい・・・おも!!」


ツクヨミの肩にすごい重みを感じた。


アマテラスがとびのったみたいだ。


アマテラスははずかしさを隠すように怒った。


アマテラス「私が重いんじゃないよ。この装備が重いの!!」


ツクヨミ「ううう・・・。俺はどうすればいい?」


アマテラスは無邪気な声を出した。


アマテラス「はっしれ~~!」


ツクヨミはだまって従った。もう厄介ごとはごめんだ。


ツクヨミは戦場の中、アマテラスを肩車して走っている。


するとアマテラスは袖の中に手を入れた。


ごそごそ・・・。


アマテラス「あった!」


アマテラスが取り出したのはまぎれもなく拳銃だった。


ツクヨミ「何とりだしてんだよ!?」


アマテラス「まぁ見てなさいって。」


するとアマテラスは敵・味方かまわず目にうつるもの全てを撃っていった。


ツクヨミは自慢げに叫んだ。


ツクヨミ「オラオラオラ!!アマテラス様のおとおりじゃ~~~。」


アマテラスはツクヨミの頭を殴った。


アマテラス「いちいち名を叫ぶな!悪者と思われるでしょ!」


ツクヨミはつぶやいた。


ツクヨミ「悪者どころか鬼だな。」


アマテラス「なんだって?よく聞こえなかったわ。」


ツクヨミ「なんでもありません!それより俺に銃を向けるな!」


ツクヨミはやっぱりアマテラスにはかないそうもない。

出雲


スタッ


スサノオは川の沿いに舞い降りた。


ここは森なのだろうか?見渡す限り、木が並んでいる。


スサノオは人を探し、川上へと上っていった。


「ううう・・・。ううううう・・・・。」


どこからともなく泣き声が聞こえる。


「ううう・・・。うううううう・・・・。」


スサノオは声のするほうに走った。


「うううう・・・・。 ううううううう。」


山道におじいさんとおばあさんが娘にすがりついて泣いていた。


娘は16歳くらいだろうか。涙をこらえ、とても辛く悲しそうな顔をしている。


スサノオ「どうされました?」


2人「ううう・・・。」

スサノオはもう一度 大きな声で 叫んだ。


スサノオ「どうされました!? なんで 泣いてるんですか?」


おばあさん「あやつが・・・。あやつが今夜来る。もうどうにもならないのじゃ・・・。」


スサノオ「あやつ?」


娘は深刻な顔をして重い口を開いた・・・。


娘「ヤマタノオロチでございます・・・。」


娘「はい、昨日の晩、急に村へ現れて村の女達はみんな食べられました・・・。

  私はなんとか逃げ切ったのですが今日の晩、私がオロチのもとに現れなければ

  村は滅んでしまいます。」





スサノオ「オロチ・・・。たしか俺の剣を持って行った奴もそんな名前だったような・・・。」


スサノオは小声でつぶやいた。


娘「え・・・?今なんと・・・?」


スサノオ「いや なんでもない。 もしさ俺がそいつを倒したら何でも言うこと聞いてくれる?」


娘「その気持ちはありがたいのですが。私はもう生贄になると決めたんです。」


スサノオは娘の肩を掴んだ。


スサノオ「ばっきゃろー!命をなんだと思ってんだ!」


娘は泣きながら叫んだ。


娘「でも!!私が行かないとみんなが死んでしまう!!」


スサノオ「だったら オロチを倒せばいいんだろ。」


スサノオは笑って答えた。


スサノオ「俺は負けねぇ!絶対にだ。」


娘「わかりました。ではそうさせていただきます。」


スサノオ「ところであなたの名前は?」


娘「クシナダでございます。」


スサノオ「そうですか。私の名前はスサノオです。村へ案内してもらえますか?」


クシナダ「はい。」


スサノオは村へと歩いていった。





決戦の地 大宰府


ツクヨミ「よっしゃ いくぞ!!」


アマテラス「スサノオの分も働かないと!」


二人は森の奥地にある時の扉に手をかけた。時の扉、時空を超えることが出来る。


ツクヨミ「え~と 元寇は1274年だったよな。」


アマテラス「私がやろうか?」


ツクヨミ「俺に任せろ!」

ツクヨミは扉に意識をこめて開けた。


兵士A「うおおおおおおおおおお!!!!!」


兵士B「返り討ちにしろーーーーーー」


カキンッ!! バンッ!! バンッ!! ドカンッ!! 


兵士C「引くな!!戦え!!うおおおおおお!!!」


ツクヨミ「うわっ!時間、間違えた。戦争始まってんじゃん!!」


アマテラス「馬鹿!!だから私がやるって行ったのに!」


ツクヨミ「さて、どうやって止めるんだ?」


二人は考えた・・・。


アマテラス「あれ?そういえばどうやってモンゴルの人たちがここに?」


ツクヨミ「どうしてって日本を支配するためにじゃないのか?」


アマテラス「そうじゃなくて!何で来たの?」


ツクヨミ「え~と、船じゃないかな?」


アマテラスは手をたたいた。


アマテラス「それよ!!」


ツクヨミ「え?」


アマテラスは船を指さした。


アマテラス「あれを潰せばあいつらは帰れない!!」


ツクヨミ「そうか!!それだ!」


ツクヨミはアマテラスの手を握った。


ツクヨミ「そうとわかっちゃ行くぞ!!姉ちゃん!」


アマテラス「うん!」


イザナギから伝えられたのは元の襲撃、後に元寇と呼ばれる戦争を止めることだった。


次の日


イザナギ「よく集まってくれた。息子達よ。」


三人「はいっ!」


イザナギ「実は渡したいものがあってな。」


イザナギは袋の中に手を突っ込んだ。


イザナギ「あった。あった。これだ。」


イザナギが持っていたのは昨日の銃と同じ形をした赤い物と黄色い物だった。


イザナギ「わしが徹夜で作った最新作だ。」


ツクヨミはあきれた顔をした。


ツクヨミ「これ一日の半分しか使えないんでしょ?」


イザナミはここぞというばかりに満面の笑みを浮かべた。


イザナミ「いや。それはいつでも使えるぞw」


アマテラス「え?なぜですか?」


イザナミ「これはお前達が持って帰ってきた銃にそれぞれのエネルギーを取り入れた

     言わば無限銃だ。エネルギーが弾のかわりになってくれる!しかし、その銃は

     撃つごとに・・・。」


バンッバンッバンッバンッバンッ!!!!


ツクヨミ「すげー、これでいつでも撃てる。・・・・あれ?」


ツクヨミは半歩下がった。


アマテラス「どうしたの?」


ツクヨミは首をふった。


ツクヨミ「いや、なんでもない。ちょっとめまいがしただけだ・・・。」


イザナギは複雑そうな顔をした。


イザナギ「それは副作用じゃよ・・・。」


ツクヨミ「副作用!?」


イザナギ「たしかにそれには弾のかわりとなるエネルギーを取り入れたが、それを撃ち出すための

      爆発エネルギーは取り入れてない。つまり、撃つためには自分の体力も失うということだ。」


ツクヨミ「もっと早く言ってくださいよ!!」


アマテラス「あんたが勝手に撃ったんでしょ!!」


アマテラスはツクヨミの頭をたたいた。


イザナギ「お前達に渡すのはそれだけだ。使い方を間違えるなよ。スサノオはちょっと残ってくれ。」


アマテラス「では、私達はこれで失礼します。」


イザナギ「うぬ。」


イザナギは二人が見えなくなってから口をひらいた。


イザナギ「実はお前にもつくったんだよ。そして机の上においてちょっとトイレに行ったんだ。

      そしたらそのとき一匹の蛇が迷い込んできた。そしてあろうことか その物に

      触れてしまった・・・。するとみるみる大きくなって最後にはその物を体に取り込んでしまった。

      そしてそのあげく人間界に落ちてしまった。そこでだ、お前にそれを探してほしい。」


スサノオ「しかし、元の襲撃が・・・。」


イザナギ「お前はその件から手を引いてくれ。」


スサノオ「しかし!!」


イザナギ「二人には私から言っておく、お前は気にするな。あとそれといてはなんだが

      かわりにこれをもっていけ。」


スサノオが渡されたのは十拳剣であった。


スサノオ「こ、これは!?」


イザナギ「そうじゃ・・・。お前達の弟であるカグツチをわしがこの剣で殺してしまった。」


イザナギは目に涙を浮かべた。


スサノオ「わかりました。その任務、私が受けます。」


イザナギ「そうか。ではまずは出雲に行ってほしい。そこで目撃したという情報が入った。」


スサノオは剣を腰に据えた。


スサノオ「では参ります。」


スサノオは力強く地面を蹴って走っていった。





村を見渡せる崖


崖の先に一人に老人が広大な空を眺めている。彼の名はイザナギ。日本の神の原点。

ザッ! ザッ! ザッ!

三人「ただいま戻りました。父上。」

イザナギ「ごくろうだった。どうだ?未来の日本は」

アマテラス「自然というものが無く、高い建物がたくさんありました。」

ツクヨミ「それに人を簡単に殺す道具がたくさんありました。」

アマテラスが袖から銃を取り出し、イザナギに見せた。

アマテラス「それがこれです。」

イザナギはあわてた。

イザナギ「これは拳銃じゃないか!!そんなもんどこで!?」

アマテラス「拳銃?」

イザナギは真剣な顔で三人の顔を見た。

イザナギ「そう、拳銃だ。言い伝えのよると、火縄銃の進化したもので、使いようによっては

      人を殺したり守ったりできる。」

イザナギは顔をしかめた。

イザナギ「しかし、これには弾が入ってないぞ。これじゃあ使い物にならん。ただのガラクタだ。」

アマテラスはツクヨミの顔を覗いた。

アマテラス「あんたどうやって撃ってたの?」

ツクヨミは不思議そうな顔をしている。

ツクヨミ「どうやって?って言われてもわかんねぇ。もとから弾なんかなかったし、

     ただ右人差し指でカチカチしてただけだからな。こんな感じで。」

そういうとツクヨミはアマテラスから銃を借りた。

カチッカチッカチッ!!

ツクヨミ「え?でない・・・。」

カチッカチッカチッカチッ!!

ツクヨミ「あれ?」

アマテラス「その時は入ってたんじゃないのー?」

アマテラスは笑いながらツクヨミから銃を取り返して押してみた。

バンッ!!!

アマテラス「きゃっ!!」

するとイザナギは大きく目を開いた。

イザナギ「そうか!そういうことか。」

ツクヨミはイザナギに聞いた。

ツクヨミ「どういうことですか?」

イザナギ「ツクヨミ、お前が撃てたのは夜だろ?」

ツクヨミ「え?たしかに夜でしたがなぜですか?」

イザナギはツクヨミをまっすぐ見て答えた。

イザナギ「月のエネルギーだ!」

ツクヨミは首をかしげた。

ツクヨミ「月?」

イザナギ「そう。月だ!ツクヨミ、お前は何の神だ?」

ツクヨミ「え・・・?月の神ですが・・・。あっ!!そうか、わかりました!」

イザナギは大きくうなずいた。

イザナギ「うぬ、そうじゃ、我々神はその属している物質や状況との条件が一致したとき

      本当の力を発揮できる。」

アマテラス「つまり、私が撃てたのは・・・。」

イザナギ「そう、お前が日の神だからだよ。今は朝だ。条件は一致している。お前が撃てたのは太陽のエネル

      ギーを利用し弾を撃ったのだよ。」

イザナギはそう言って太陽を指さした。

スサノオ「ちょっと待ってください。さっきから月や太陽のエネルギーってなんですか?」

イザナギ「そうか。スサノオはわからんか。太陽でたとえると太陽は水素による熱核反応および

      電磁波を活動により発動させる。それをうまく利用し熱の塊を銃口に作りそれを一気

      に爆発させ弾を撃つ。それにより普通の拳銃以上の威力が出るというわけだ。」

ツクヨミ「ちぇーつまんねーの。夜までそれ!使えねーのかよ!!」

するとスサノオは悲しそうな顔をしてつぶやいた。

スサノオ「兄さんは少し待てばまた使えるじゃん・・・。俺なんか・・・。」

ツクヨミはスサノオの肩をたたいた。

ツクヨミ「まぁ、そういうなよ。お前は誰よりも剣を扱うのが上手だろ。」

アマテラス「そうよ。弓もうまいじゃない!」

スサノオは二人の話を聞かず黙って悲しそうに歩いていった。

アマテラスはあわててスサノオについていった。

アマテラス「あぁ・・・。待ってよ!!」

ツクヨミはあきれた顔をして、二人についていった。

ツクヨミ「姉ちゃん、今のそいつに何を言っても無駄だ。」

イザナギは離れていく3人を見つめてつぶやいた。

イザナギ「なんだかんだでいつも一緒だな。」

すると突然イザナギは何かを思い出したように叫んだ。

イザナギ「って、おい!!まて!!用件はまだ言ってないぞ!!」

イザナギは3人をあわてて追いかけていった。