なんでもいいから


私達は宗教をやっているわけでも目標があるわけでもない

恋人ができたから一体なんだというのだろうか?

これは一人の男の物語

決して私ではない



免許をとりたくて大学をやめて

他の人とセックスがしたくて彼女と別れ

別れた事に後悔して悩み

就職するといってはバイトをし

恋愛が始まれば一大事の用に興奮し振られたら死のうかなという

親にパラサイトし借金はある

将来なにがやりたい訳でもなく

女ができてからやると毎日のように豪語してる

そんな彼はもう25



何も言う事がない

失くしてしまったジグゾーパズルをいつまでも探して

他人を嫉み

自分を上にあげ今の現状と折り合いをつけていく

大人になるとそういうものなのかと

はっきりいって気持ちが悪い


今日できないことは明日もやらない

明日できないことは来年もできていない


おまえには一生無理だよ

早く現実を見つめることを覚えたほうがいい

でないと10年後自分に後悔してこういうんだ


あの時やっておけばよかったと


糞が

情熱をなくさないで下さいとはじめて言われた

ジャンルは違えど見てきた風景は同じみたいだ

いつもの私なら嘘をつくがついてはいけない気がした

嘘をついたら一線を越えてしまうイメージがそこにはあった

確かにあったのだ


彼は現在29歳、結婚はしていない一人暮らしでもなく実家でもない

結婚をしていないサザエさん一家のマスオさん状態

中学を卒業してすぐモトクロスの魅力にとりつかれモトクロスの世界へ入った

現在も国際B級ライセンスをもっている

そして今はただのくず


彼は自分のことを社会のくずだと言った

私も社会からみたらくずだ


この世界には楽にできることなど何もないし

代償を支払わずして成しえるものもない

だから何かを極めたいと思ったら

一生懸命努力しないといけないんだ

そこには多くの犠牲しかないのさ

おまえらにその覚悟はあるのか?


どこかのロックスターの言葉をふと思い出した


情熱は維持していくのは大変だ

音楽が鳴り出しても私は踊りたくはならない

彼はそこにモトクロスそえあればいてもたってもいられなくなるのだ

自己犠牲をともわう行為をしなければ私の気分は沈む、しかしそれは習慣からむりやりきたものなのだ

彼は自己犠牲をしなければ自分がなくなってしまうといった

ちなみに自己犠牲とは目標に対しての努力である


私は彼の言葉に耳を傾け胸からこみあげてくるものを潰した

仕事が終わった後は砂利道で毎日練習しているそうだ

私といえばレッスンにいく日数は月ごとに減っていきジムにいくだけで満足していた

ただ自分を自分でごまかしている事に

お金がない時間がない体力がない

いつのまにか自分に言い訳している自分は存在している

最も醜い姿は鏡越しに映っている


レースに出ることはなくひたすらに深夜練習をする姿を想像してごらん

滑稽に見えると思うかい?

滑稽だと感じたらまだ君は本気で何かを打ち込んだことがなくぐたぐたと文句を

たれている。何事も口先だけのくそ野郎だよ


私の情熱は氷を溶かさない

彼の情熱は氷を溶かしてしまう


口でいうのは簡単だよ



いけるなら私も彼のゾーンまでたどり着きたい

そう思える自分がまだいた




俺は東京うまれHIPHOP育ち


懐かしいフレーズが頭をよぎった


DragonAshが歌う都会に憧れていた、テレビドラマの舞台も都会

天気予報でさえ都会

張り裂けそうな思いを心に押し殺し毎日を過ごしていた


田舎で暮らし得たものはたしかにあった

暗闇がすきになり、季節の匂いがわかるようになった

鈴虫の羽の音を聞けば私はいつだったあの頃の匂いを感じ取れる


自転車を初めて手に入れたときどこへでもいけると思った


世界は簡単だ


テレビドラマに洗脳されていた私はそういつも思っていた

自転車を漕いだ

ラジオのイヤホンを耳につっこんで

思春期独特の未来の事とかはいっさい考えたくなかった


世界は単純だ


何かを達成すれば素敵な出来事がおこる物語を何百回とみてきた

努力をすればそこにはイベントがおこる物語を何百回とみてきた

信じて信じてその信じる心が自転車を動かす動力になった


何時間経ったのかはわからないが都会についた

私はすごい、私はやったのだ

などという気持ちは全く沸いてこなかった


それ以来テレビが大嫌いになった

裏切られたのだ


世界は君達が思っているほど楽でも簡単でもない

そのつかのまのひと時に夢を見させてあげようそれがテレビさ


テレビドラマはこう言っていたのだ



何年か経ち私はふとテレビをつけた

ドラマがやっていた

美男美女の恋愛ストーリー


こんなつまらない世の中いきていても仕方ない


そんなことはないわ私は・・・


私はあなたが好きなのよ


ごく単純なストーリーだった

視聴者の誰もがあらすじがわかるような


目頭が熱くなるのを感じテレビを消した


音楽はリズムを刻み私の中へと入っていく

ボリュームは上げたほうがなおいい


暗い曲、暗い物語が好きな女の子

電気は決して点けずテレビの明かりだけで夜を過ごす

頭は幼稚なのか冴えているのか理解ができない

BOSEのスピーカーが鮮明に曲を奏でて部屋を一層暗くしていた


この女の子の生活空間を見るたびに都会に繰り出してよかったとしみじみ感じた記憶がある


あの頃は人の過去を聞くのが趣味だった

お金がなかったから話を酒のつまみにして

暗いと定義されてしまう人間こそ深みのある人間なのさ

何かデカイ事を知らぬ間にできてしまうんだよ



暗い曲、暗い物語、人の不幸が好きな男の子

のみの心臓だと自負しているくせに向上心だけはある

風呂の時は電気を消してクラシックを流す

一日人と話さない日はコンビニで箸はいりませんと口を開くのさ

それで一日うまく終わるんだよ


いらない一日なんて腐るほどあるんだ

向上心をもっている人間は悲しい生き物なんだよ

毎日一つの場所にじっとしていられなくてつらいんだ

素敵な一日なんてのは年に何回かしかないのさ

素敵な映画を見たって現実に帰ってこなくてはいけないんだ


布団にもぐりこんだ夜

鳴らない携帯が鳴った

私は急いで地下鉄に乗り込み暗い女の子の家に向かい

大量の酒とリリイシュシュの映画を持っていき暗い話に花を咲かせた


いいではないかくそみたいな奴らがくそみたいな話をしても

私たちは負け犬なんかじゃない一生懸命現実と折り合いをつけているんだ






人生にifというものがあればどれだけ楽だろうか

物事に過程がなければどれだけ楽だろうか゜、私は考察した



池袋のとあるスロット屋、私は昔朝鮮絵合わせに熱中していた

いい台に座るために朝一で並び抽選をした

その数五十名。年齢層は様々。

店の音楽がなり男達は一斉に走り出しその何時間後には憎しみと後悔を抱えて大半の人間が

帰っていった

お店にお金をあげるためにあくせくと毎日働き、休日の朝にわざわざ並び

まるで馬鹿ではないか

私はその事に気づき朝鮮絵合わせを引退した


次の休日、私はまた池袋に向かい彼らを説得した

こんな馬鹿げたことは早くやめてそのお金を何か他の事に使ってくれと

彼らは話を聞いてくれなかった

その代わり彼らの生い立ちを聞かせてもらう約束を取り付けた

彼らも話を聞いてほしかったのだろう

毎日毎日機械に一喜一憂し、思考回路はハエ並


十五人程身の上話を聞いた

私は絶望した。彼らはまるで子供ではないか

しかし私にはある一つの希望んがあった、彼らは皆ではないが承諾してくれた


あれから何日がたったのだろうか

私はまた池袋のとあるスロット屋に来ていた

この日のために私を含め八人、昼夜問わず練習していたのだ

こんなことは下らないとわかってもらうため

世界はてめえがかわれば変わるんだということ

努力さえすればある程度できてしまうんだということを

今までの自分を否定するのを恐れ生きることはくだらねえんだということを


スロット屋の音楽がなった

ここのお店の音楽はいつだってブルーハーツのリンダリンダ

前奏がはじまった

私たちはフォーメーションを組む

どぶねずみと曲が始まり、私たちはバックやリュックを放りなげ踊る

店員は唖然としていた

常連も唖然としていた

私たちは踊った



空に手が届きそうな程近くにかんじたのを今でも覚えている

猫が死んだ

ただそれだけの事とは言い切れない自分がいた



川に流れていた猫

ビニール袋に包まれていた

猫を捨てるのは構わなかった

ただ猫の泣き声を聞かせては欲しくなかった


自己満足に浸りながらにミルクを与え名前をつけた

ジジ、トラ、クロ、ネコタン、ネコタン

僕より先に嬉しがった猫

猫を自分の口にいれて遊んでいた自分

愛犬の背中に乗せてカメさんごっこ


里親が二匹きまり家にはジジとクロとトラが残った


クロは深夜に死んでいた

トラは朝方に死んでいた

次の日の朝、里親から連絡があり二匹とも死んだと


猫が死んだ時間はわからないがやけに愛犬が吠えていた記憶がある


ジジはまだ生きている

一人ぼっちになったせいか、まったく泣かなくなった


クロとトラはいわしと一緒に土に埋まっている


ほんとはね君たちのことを病院に連れて行ってあげたかったんだ

お金がなかったんだよただそれだけなんだ


後悔という自責は結果と名前を変えて心の隅から湧き出てくる

このうじむしみたいなものが人間を突き動かしているのだろう

そうであってほしい


幼い時から考えていた


どうすれば一日で変われるだろうか?


それは外見でなく心の奥深くの物


半日壁にボールを当てて野球の練習を一人で行なった

効果なし


一日絶食してみた

坊主にはなれないと確信した


一日図書館で宗教の本を読み漁った

宗教は人間の恐怖を紛らわすための物だと理解した


ドラッグに手を出してみた

心臓が痛くて携帯電話をにぎりしめていた


一日酒を飲んでみた

これはとても充実した一日だった

朝起きてビールと納豆ご飯

映画をみながらポテトとビール、スパゲティを食べながらワイン

小説をよみながらするめと日本酒、ウイスキーを飲みながら夕日をみてタバコを吸い

夕食はビールと漬物を食べた記憶がある

いつのまにか歯磨きもお風呂にも入らずに寝てしまい

電気のライトがとても優しかった

付けっぱなしのラジオは子守唄のよう


一人より二人でいたほうが楽しいんだよと誰でもいいそうな言葉をあいだみつをは書いていた


私はこう書こう


たまには自分と向き合ってごらんよ

からっぽな自分がいることにきづくんだよ

それが怖くて寂しくてまた人と群れようとするんだ

弱くて悲しい人達だね

そのくせ一人でいる人間達に文句を言うんだ

おまえらは群れなきゃなにもできないんだね

ブスと呼ばれる人達がいる

メガネをかけ体はふとっており歯がでていたり

用は体のパーツの一部が醜く見えてしまうのだ


電車にゆられながら私は思う

何故メガネの人はコンタクトにしないのだろうか

出っ歯の人は何故歯医者にいかないのだろうか

体が太っている人は何故肥満意外に自分の磨ける所を磨かないのだろうか

直せる場所はいくらでもあるのに

人間は一つの事を悩み苦しみ次第にすべてを諦めていく

私はブスだからの一言で


何かがだめなら違う事で頑張ればいいのではないのか?

服装を変えたり、髪型をかえたり、化粧を変えたりいろいろとあるではないか


私はふと我に帰り自分に問いかけてみた


人間は一つの事を悩み苦しみ次第にすべてを諦めていく


私は自分を棚に上げていたよ



旅に憧れてまともな人生を蹴った人達

たどり着いた先には何かみえたの

道中には君の心をゆさぶるものはあったの

教えてくれないか、臆病な僕に


犠牲を払わなければ得たいものは得られない


鼻くそほじくっても出来る様な事に価値なんてないんだよ


ビールをいくら飲んだって何もなりはしないんだ


努力もせずに文句をたれてんじゃねえ、おまえらはただのうんこだよ

夏のガソリンスタンドから聞こえた矢井田瞳のover the distence

何故か記憶に残っているんだ


人生は楽しくなんかない

口を腕で隠してそう呟くんだ


納得できるんだよ。人を妬ましくおもわなくても済むんだよ


今を楽しくいきる?

僕はヤンキーじゃないんだよ


毎日死ぬ気で生きてみる?

死ぬ気で働いたってなにも変わりはしないよ


理不尽な事、矛盾している事、うまくいかない事、生きていればそれはあたりまえなんだよ

人を羨ましがる事、自分が注目されたくてもされない事、それはあたりまえなんだよ

死にたい?、誰だっていつかは死ぬんだよ


人生はたのしくなんかない

口を腕で隠して呟くんだよ


そうすれば納得できるさ

逃げてたってしっぺ返しはくるんだよ

おまえらが年をとった後にな