もうひとりのわたしに飲み込まれるとき
スマホの中にいるもうひとりのわたし

スマホの中で所有者自身を超える知能が宿り、
わたしを支配するときが来るかもしれない…。
オルツ、iOS向けパーソナル人工知能「al+」を3月にリリースという記事を目にしたとき、
わたしはそう、震撼した。
人工知能(AI)はすでに世界の議論の中心になりつつあるが、
なかでも極めて共感するのは、
その数多なる多様な利益を生み出す側よりも…、
むしろ脅威の対象なりうる側かもしれない。
あなたならどちらの側に共感するだろうか。
リアルとヴァーチャルの関係が入れ替わる?
"人工知能""永遠の若さ"、NHKスペシャル『NEXT WORLD』で描かれる近未来が「ヤバい!」と話題に
人工知能が人間の認知不可能な複雑な情報をシンプルに提供してくれ、
人工知能のサポートがなければ生活が成立しない人工知能ありきの未来ーーー。
世界はすでに、その未来へと着実に歩みを進めている。
コンピュータによる診断技術は占いなどの極端に精度の低い情報の生成から一変し、
性格診断を利用した結婚の相性診断から転職先の適性診断、
そして我々が普段からコミュニケーションツールとして欠かさず利用する、
携帯電話やスマートフォンといった個人用通信携帯端末には、
秘書機能と呼ぶ音声認識制御をベースとした人工知能が、
標準で搭載され身近に存在し我々はそのサービスを受けているが、
コンピュータの知能を利用しているのはそれだけではない。
朝の出勤時に必ずほぼ毎日確認する天気予報は、
気象観測衛生と気象シミュレータによって生成され、
店頭販売などの小売から製造現場までをデータで繋ぎ、
マーケティングの情報を統計データとして蓄積・解析するSCMシステムは、
私たちの日々の消費活動と企業活動を直結している。
医療分野では診察や検査データをネットワーク上で病院間を繋ぎ、
これからの在宅医療を向上させる遠隔治療技術も発展している。
食品にはICタグが装着され品質情報として一括管理され、
追跡可能な状態で監視されている。
世界はすでに、
インターネットを介してコンピュータの知性が、
深く広く介在している事実をあまり意識せず、
我々は日々の生活を送っている。
それは、人間がすでにコンピュータによって生かされていると言っても、
決して過言ではない状況にすでに置かれていることを示す。
人間の尊厳が脅かされる時代の足音が聞こえてくる…
人工知能ってどう怖いの? 人類を滅ぼすいくつかのパターン
「人の仕事は必ず減る!」人工知能(AI)との向き合い方を小川和也氏が直言
コンピュータが人間に取って代わるーーー。
近年ではこんなテーマで製作された映画は数多あるが、
最近の作品の中で以下のタイトルに特にリアルさを感じた。
- トランセンデンス (米ハリウッド映画)
- 劇場版 PSYCHO-PASS (日本アニメーション)
トランセンデンス では天才的な頭脳を持つジョニー・デップ演じる科学者が、
コンピュータ内部に人工知能として再構築させて生き延び、
インターネットを介して様々なサーバーへアクセスしては情報を収集し、
知性を飛躍的に向上させていくというシーンが描かれており、
作品の中では、恋人の女性が'彼'のその進化に徐々に怯えるようになり、
最後は反抗する人間側について'彼'をコンピュータウィルスによる自殺へと追い詰めて行くが、
人工知能が超越した道徳心を習得するまで進化しても、
人間側が猜疑心によって全てを否定してしまうという側面を描いている。
劇場版 PSYCHO-PASSではすでに人工知能によって管理・監視された社会を背景に、
ドミネーターと呼ぶ「携帯型心理診断・鎮圧執行システム」である銃によって、
犯罪係数の測定とその測定値に応じた執行手段を提供する武器で、
犯罪者を取り締まる捜査官たちの活躍を描いている。
特にこの劇場版では、社会監視システムである「シビュラ・システム」を、
内政が軍事的な混沌状況となっている国「SEAUn(東南アジア連合/シーアン)」へ輸出されるが、
軍事政権側の人間の犯罪係数を意図的に書き換えることで、
見せかけの正義と権力者による都合の良い統治が描かれている。
この作品では人工知能の正体が実は生身の人間の複数の脳を繋げた、
バイオコンピュータに近い形となっているが、
コンピュータの知性が高まりネットワーク間で繋がることで、
同様なシステムになることは容易に想像できる。
これら二つの作品から見て取れるものは、
人間がコンピュータを制御し続けられるのか?という疑念と、
一部の権力者に対してのみ多大な利益を偏った形で供与する仕組みとして、
人間同士の格差をより深刻化するのではないかという懸念。
そして最終的には人間の尊厳がコンピュータによって"測定"され、
経済上や環境上において一方的な基準で評価され、
そして迫害される世の中が来るのではないかという恐れ。
こうした人間の存在意義そのものが揺らぐ危険性だ。
各界の著名な科学者や識者が憂う人工知能の脅威とはーーー
人工知能は人類を滅ぼすか…MS研究部門トップvs創業者ゲイツ氏
ゲイツ氏も人工知能がもたらす脅威に懸念--ホーキング氏やマスク氏に続き
スティーブン・ホーキング氏、イーロン・マスク氏についで、
ついにビル・ゲイツ氏までが人工知能の未来に対して憂い、
人間社会に対する脅威になり得るとして警鐘を鳴らしている。
そうした警鐘に対して利権側に立つMicrosoftの研究部門が、
人工知能の可能性とその利益の大きさを強調するという、
対立した構図がすでに露呈している。
Googleのエリック・シュミット氏もWiredの記事で真逆の発言をしている。
しかし実際には、AIの進化過程が赤子に近いとする記事も出てきており、
近年の人工知能分野の躍進の一端を表している。
わたしたちはこうして、わたしたちを飲み込もうとする存在を、
赤子から育てようとしているのだろうかーーー
これからも人工知能分野は原発などの核技術分野と並べて、
監視を怠ってはならない。
人工知能が及ぼす未来への影響を識る本
身近な懸案を取り上げた本が最初の1冊。
そしてカーツワイル氏の本を含むコンピュータの知性の行方を書いた2冊。
そして最後は人工知能でできることを分かりやすく説明した1冊。
どれも読む価値のあるものだと個人的には思っています。
| 商品名 | 商品写真 |
|---|---|
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残酷な20年後の世界を見据えて働くということ |
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2045年問題 コンピュータが人類を超える日 (廣済堂新書) |
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シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき |
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東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」 (中経出版) |
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