
建築家の坂茂が、イタリアの現代美術の祭典ヴェネツィア・ビエンナーレで「REVERBERATION─Pavilion of Light and Sound」の展示を行う。展示プロジェクトは資生堂のメイクアップブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(Cle de Peau Beaute)」が主催し、5月8日と9日の2日間に開催される。
ヴェネツィアで坂茂の展示作品の拡大画像を見る
「REVERBERATION─Pavilion of Light and Sound」は1603年築の歴史的建造物、イタリア・ヴェネツィアの音楽学院「パラッツォ・ピザー二(Palazzo Pisani)」の中庭に設置される。展示作品は同ブランドの2015秋冬コレクションのクリエーションテーマ「ベニスの光」にインスパイアされ、ダイナミックでありながら繊細な視覚デザインで、ブランドのコンセプトを表現するという。
「クレ・ド・ポー ボーテ」のメーキャップケースのパーツ約9万個を使用し、制作されたパビリオン内では音楽が演奏され音や光、影を体験できる空間になる予定。同氏は「初めてクレ・ド・ポー ボーテのパレットを見た時、この濃紺の表面が光を反射したり吸収するタイルに見えた。そこでこのパレットをアクリル板の両面にタイル状に貼り、光を反射させたり、内部に翳を作り、その隙間から構造体を固定する重しとしての水面に反射するベニスらしい揺らぐ光を内部に取り込んだ」と語っている。
坂茂はアメリカのクーパーユニオン建築学部を卒業後、磯崎新アトリエ勤務を経て、1985年に坂茂建築事務所を設立。主な作品に「カーテンウォールの家」「ニコラス・G・ハイエック・センター」「ポンピドー・センター・メス」「大分県立美術館」などがある。これまでに芸術選奨文化部科学大臣賞(2012)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(2014)、プリツカー建築賞受賞(2014)など数々の賞を受賞している。
■「REVERBERATION─Pavilion of Light and Sound」Designed by Shigeru Ban 期間:2015年5月8日(金) ~ 9日(土) 会場:Palazzo Pisani Conservatorio di Musica Benedetto Marcello San Marco 2810, Venezia Italy