
連載第112回
高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]
■奈々生と巴衛の王道のラブコメ、
同時に巴衛と鞍馬、あるいは巴衛と瑞希の男同士の友情もありそうな……。
ライトなラブコメ『神様はじめました』が舞台化、それもミュージカルになって上演される。原作は鈴木ジュリエッタ。「花とゆめ」(白泉社)にて2008年6月号から連載中。単行本は現在20巻まで刊行されている。
テレビアニメは2012年10月~12月まで放送。2015年1月からテレビアニメ第2期が放送中である。物語の舞台となっている川越等はファンのいわゆる”聖地巡礼”として人気を博している。
ギャンブル好きな父親が蒸発し、借金取りに家を追い出された桃園奈々生。途方に暮れていると犬に追われた男が現れ、奈々生はその男を助ける。お互いに身の上話をしたところ「家を譲る」と言って立ち去ってしまった。
教えられた場所にいくとボロボロの神社があり、そこには神使の巴衛、鬼火童子の鬼切と虎徹が住んでいた。謎の男はミカゲと言い、実はこの神社の土地神で20年以上も放置されていたのだった。なんと奈々生は神社を家として与えられただけでなく、土地神の責務も同時に譲渡されてしまったのだ。こうして巴衛たちとの奇妙な生活が始まる……。
ヒロインの桃園奈々生は快活・前向き・何があってもへこたれないが少々無鉄砲な女子高生。ミカゲに自覚のないまま土地神にされる。かと言って帰るところもなく、そのまま土地神として暮らすしかない、という状況。
そこにいたのが神使・巴衛。野妖狐で口は悪いが気は優しい、しかしドSな性格、一言でいえば”曲者”。さらに超自信家な鞍馬、”地獄の堕天使”の異名をとるビジュアル系アイドル『KURAMA』だが、実は烏天狗。ヨノモリ社の神使の瑞希。本来の姿は白蛇。ミカゲ社を守っているキュートな鬼火童子・鬼切&虎徹、とんでもない暴挙に出る雷神・鳴神姫と”お騒がせ”な面々が登場する。なんとも賑やかな舞台になりそうである。
演出の秦健日子は「今回はオリジナル楽曲が20曲弱あります。歌、ダンス、殺陣、アクション、盛りだくさんで親しみやすい内容となっています。奈々生と巴衛の王道のラブコメではあるんですけど、同時に巴衛と鞍馬、あるいは巴衛と瑞希の男同士の友情……もありそうだな、と。人間関係っていうんでしょうか、その関係が非常に素敵だと思いますので、舞台でも男3人の距離感と空気感を大事にしながら演出していきたいですね」
それぞれのキャラクター、とりわけ”キーマン”なのが巴衛と鞍馬、巴衛を演じる八神蓮は「クールな感じだけでなく、いろんな面を見せたいです。…