
ADHD・学習障害・ダウン症の子どもたち
この指と~まれ


障害児育児・療育中のお母さまたち
毎日休みなくお疲れ様です

居場所なんだよ
だから迷惑かけることを恐れず
どんどん社会参加しようよ


※自閉っ子一人ひとり異なりますのであくまで一つだけの事例としてのケース紹介です
平成31年4月1日の
春休みから通ってきてる小学1年生
まず第一回目のお昼ご飯から
完全な拒絶だったのね
4月初旬
一回だけ食べた本人の好きな
カロリーメイトのチョコ味
この一回だけだった
あとはすべて完全拒絶
すべて超ギャン泣き
5月1日の写真でまだギャン泣き
カロリーメイトのチョコ味
ポイポイ投げ捨ててた
あの手この手猫の手で
工夫していったのだけど
全く本人の心に届かない響かない
感覚のツボにもうまくハマらない
その状態が毎回で
4月…
5月…
6月…
と過ぎて行った
もちろんその間
行方不明もあった
スタッフみんな顔が青ざめ
絶対に車に跳ね飛ばされると
覚悟したんだ
これだけで安心してたら
この隙間で脱走された
その後今では
このように2重にして一応の対応
警察署にて
取り調べ聴取が終わり記念写真
お父さんがこれを買います
と言ってくださったが
絆創膏も絶対に不可能なのに
どうやって身につけさせるかで
無理ということになった
骨折もあったんだ
デイの時間中一人でブランコから転落
骨折後の遊びにも
それはそれは抑制だらけ
こればかりはご家族も同意
それでもブランコは必ずする
それでも木にも登る
鳥が大好き
手が使えないので
口を使ってる
4月のしょっぱなから
車の窓を開けて脱走もあった
しかし全てのことで
ご家族は
僕たちを非難したり批判したりは
一切されなかった…
『こんな激しい多動の子を
見てくださるだけでもありがたいのに
行方不明にしても骨折にしても
我が家での息子の行動を見てると
それくらい当たり前で
逆にこちらこそ皆さんに迷惑をおかけし
申し訳ないと思ってます
家族でもこの子を今でも
外に連れて出ていますが
大変なのは私たちが一番よく知ってます
それなのにデイサービスで
お出かけしてくださるんですから
気にしないでください』
泣きそうになりました…
これにより
僕たちの心はさらに燃え上がった
しかし
どれだけ僕たちの心が熱くなっても
自閉っ子の彼本人からすれば
ご飯の話しに戻ろう
観察に観察を重ねた
食べたい欲求は猛烈にある
これは平日の放課後の様子
これも学校の後の平日
おやつの器を勝手に出す
全部は思い出しきれませんが
観察ポイントをご家族と話し合った
・食べたい欲求はある
・ただギャン泣きがひどいので
他の子が食事タイムに委縮する
・お出かけ先だと虐待に間違えられる
・何よりも家での様子を参照する
(何を食べ何が嫌いか、スプーンフォークが口に入ることに感覚拒否はないか、熱さ冷たさの比例はどうかなど)
・食べるようにどこまで「押す」か「引く」か
がキーポイントになるだろう
・無理強いしても食べ物をポイ投げすることが
習慣化されかねない
・スプーンなど使わず手づかみのままでいいか
なども様子を見ながら考えよう
など
観察から出てきた推測
●食べる時の脳内での切り替えが
楽しすぎや多動性で
まだ習慣化できにくいのではないかなぁ
●年齢的にも多動性と食べたい欲求の
平衡性がまだバランス取れないのではないかなぁ
ご家族は
『計画して行動しそれでも食べなかった場合や
ふさわしくない行動を取ったら
食べなくても構いません』
と強力な協力をしてくださったことは
非常に大きい
そこで夏休みまでに試す方法論
1⃣お昼ご飯の時間はみんなと同じく座る
(立ち上がりを許容すると真似をする子が出る)
(ギャン泣きがないので他の子たちは楽しくお食事できる)
(ごはんの『時間だ』を見せていく)
2⃣ほとんどの子が食べ終わってから
彼の本当の食べる時間がスタートする
(それまでの時間他の子たちの食べる行動をしっかり見させる)
(自分の食べる『時』を経験回数から意識に入れていく)
3⃣食べる行為自体「押す」「引く」の
本格的なガチンコの喧嘩もあり得る
この「押し引き」は毎回毎回
状況により変わる
5月中旬だ
このような様子が全ての土曜日や連休や
祝日や学校の代休日にあったのだ
もちろんこれまでもブログで
一部的にケース紹介したことがある
そして6月の15日(土)
まず見つめるところから
匂ってるだけだ
子ども達が食べ終わってから…
君自身の食べる時間だよ…
と「迫る」が
前半はものすごいギャン泣きなので
もういっか…と諦めたところ!
スイッチが入った!!
6月22日(土)
写真も撮れないくらい
ギャン泣きと抵抗と拒絶
ほとんど食べず…
そして一昨日の
6月29日(土)
みんなの予想が的中した
「今日は食べそうな気がする」ってね
一切泣かず
みんなが食べているときに
食べ始めた
なんと子どもたちも驚いてた
5分の4ほど食べて
“もうご馳走様”の仕草をしてくれた
そして…
「あたしが〇〇くんのご飯を食べさせる!」
だって
丁寧にお断りはせず
「一緒に2階に遊びに行こう!」
と誘って離れてもらった
もちろんこれでもう大丈夫ということではない
でもコツコツ
試行錯誤しながらでの
実際のケース紹介でした
午後はプールで
思いっきり遊んだ

加藤 啓吾
1⃣ とにかく幼い時から
2⃣ いろんな所に
3⃣ 何度も何度も
4⃣ 曲げられないルールは貫く
5⃣ 信じる
6⃣ 度胸・勇気
7⃣ 人権
読者になってね
ありがとうございました!